フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月21日(土) 曇り

2019-12-22 21:10:21 | Weblog

9時、起床。

今日は昼食をしっかり食べる予定なんぼで、朝食は牛乳のみ。

11時半に卒業生のレイナさん(論系ゼミ8期生)と蒲田駅で待ち合わせベトナム料理の「ティティ」に一緒に行くつもりであったが、彼女が待ち合わせの時間を11時50分だと勘違いしていたので、それだと店に入れないかもしれないので、私が先に行って開店(12時)前の列に並ぶ(3番目だった)。彼女が「ティティ」は始めただったが、グーグルマップを使って道に迷うことなくやってきた。

この店での最初のオーダー(2品)は決まっている。生春巻きと揚げ春巻きである。

同じ春巻きとはいっても味わいは全然別のものである。まず生春巻き、次に揚げ春巻きを食べる。これが順序というものである。一度、揚げ春巻きが最初に出てきたことがあったが、しっくりこなかった。先日、早稲田の「AMA」で揚げ春巻きを注文したら、春巻きだけで、手巻き用の野菜がなかったが、やはり揚げ春巻きに生野菜はピッタリだ。

三番目に注文するもの(この後、どこかのカフェでスイーツを食べることを考えてこれで注文は終わり)はそのときどきで違うが、一番多いのがこのサイゴン風フーテュウである。必ずしもフーテュウでなくてもよいが、スープは欲しい。とくにこれからの寒い季節は。

料理の写真を撮る彼女(を撮る)。

彼女の愛機はオリンパス・ペン(ミラーレス一眼)である。

彼女が古民家カフェが好きとのことなので、まだ行ったことのない池上の古民家カフェ「蓮月」に行きましょうということになる。

池上は蒲田から池上線で二つ目。現在、駅ビル化の工事が進んでいる。やがてこの風景も消えてなくなる。

線路はこのままで改札口が駅ビルの2階になるのだ。

古民家カフェ「蓮月」(かつて蕎麦屋「蓮月庵」であった)。「まぁ、素敵!」とレイナさんが言った。

 

二階の畳席ならすぐに入れたが、一階のテーブル席の方がよいので、少し外で待つ。このベンチは池上駅の旧駅舎で使われていた木材を再利用して作られたものだろう。「HITONAMI」にも同じもの(ただしあちらは白木)がある。

ほどなくして「席が空きました」と呼ばれる。最近、システムが変わったようで、スタバなどと同じようにまずここで注文をして、代金は前払い。

最初、入口横の4人掛けのテーブルに座ったが、「奥のテーブルが空きましたので、そちらへどうぞ」と言われ、6人掛けくらいの大きなテーブルに座る。応接間に通されたみたいな感じ。

私はレモンシトロンとブレンド、彼女は雪だるまケーキとブレンド。

レモンシトロンとはレモン風味のパウンドケーキのことである(ですよね?)。

雪だるまケーキとは、要するに、雪だるまを模したケーキである。レモンシトロンよりインスタバエすることは間違いない。

私の関心は彼女が雪だるまケーキをどこから食べ始めるのだろうということにあった。自分なら、帽子からかな、腕からかなと考えていると、彼女はいきなり顔と胴体の向かって左側をフォークで削いで口に運んだ。けっこう残酷(笑)。

彼女はこの店の雰囲気が大変気に入ったようだった。彼女は川口葉子『東京古民家カフェ日和』という本を持っているのだが、そこに「蓮月」も載っていたのである。

「蓮月」の年末年始の営業スケジュールです。

向かいのおにぎり屋「花くるま」(かつて「甘味あらい」であった)の入口に「しばらくの間お休みします」の張り紙が出ていた。

三軒目、本日最後のカフェは「スリック」である。

蒲田に戻る。

4時頃、「スリック」に到着。

「蓮月」から電話をしておいた。

紅茶は私はアールグレイ(ラッフルズ)、彼女はピュアセイロン(ディルマ)。

シフォンケーキは私はレモン、彼女は紅茶(電話で席をお願いしたときに取り置いてもらった)。

マダムに写真を撮っていただく。事前に相談したわけではないが、赤と緑、クリスマスカラーである。

マダムはいまクリスマス仕様のシフォンケーキ作りで目が回るほどの忙しさである。

ちなみにこちらはお一人様用のミニ・クリスマスシフォン(予約必要)。私はクリスマスに妻と食べに来ます。

カフェ併設のギャラリー「テブクロ」。

谷井直人という作家さんのカップとお皿を購入する。

お皿の裏側もカップの外側と同じ色合い。この写真では分かりにくいが、白地の部分は貫入(かんにゅう)と呼ばれる釉薬が細かなヒビ模様を作っていて美しい。

今日はレイナさんとたくさんおしゃべりをした。そこに一貫したテーマを求めるとすれば「旅」だったかもしれない。お父様と行ったインド旅行の話、そして彼女自身の人生における新たな旅立ちの話。内海を出て外海へ。ボン・ヴォヤージュ!

お店を出たのは5時半。彼女を駅の改札で見送る。

夕食は回鍋肉。

豚肉とキャベツの味噌炒めである。

デザートは林檎。

そして今日、レイナさんからいただいたインド旅行のお土産のうち、今日中に食べないとならないスイーツを食べる。甘~い!

2時半、就寝。