フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月19日(火) 曇り、夜から暴風雨

2012-06-20 01:24:46 | Weblog

  7時、起床。肉じゃが、ご飯、冷麦茶の朝食。

  授業の準備をして、10時半ごろ自宅を出る。

  昼休みに研究室で演習「個人化の社会学」の来週のグループ発表の事前相談。ミルクホールで購入したパンをかじり、コーヒーを飲みながら。

  3限は必修基礎演習。いつもの教室ではなく、グループ演習室(34-350)で授業をする。『必修基礎演習ガイドブック』第一部「読むレッスン」の6本のエッセーをあらかじめ全員が読んできて、5つのグループに分かれて、自分が一番面白かったエッセーについて語り合ってもらった。その上で、各グループにグループが選ぶベスト3を決めてもらい、その理由とともに発表してもらった。1位は3点、2位は2点、3位は1点に換算して、各グループのベスト3を総合した結果、栄えある第1位に輝いたのは都甲幸治先生の「枠組みを疑うこと―スーザン・ソンダク『隠喩としての病』を読む」であった(11点)。続いて第2位は堀江敏幸先生の「伊豆半島問題を論ず―志賀直哉「真鶴」を読む」であった(9点)。この2本が頭抜けていた。このエッセーの魅力、面白さはどこから来るのか、それを考えることで、これから自分たちが書こうとしているレポートの構成や文体に意識的になってほしいのである。

  4限は演習「個人化の社会学」。今回と次回の指定文献は菅野仁『ジンメル・つながりの哲学』(NHKブックス)。「個人化」というものを、孤独死などの社会現象から論じるのではなく、社会学理論の立場から論じてみようというのがねらいである。

   「メーヤウ」で夕食。インド風ポークカリーとラッシー。

  食後のコーヒーは「フェニックス」で。いつものテーブルのいつもの席で。

  台風が近づいている。本部に問い合わせるが、6時時点の判断で休講はないとのこと。うん?

  6限の間、何度も本部に問い合わせる。だんだん語気が荒っぽくなる。ようやく6限が終るころ、本部から電話があり、7限を休講にすると言って来た。こちらとしては本部からの連絡がなくても、箇所判断で休講にするつもりだったので、連絡の準備はすでに整っていた。ただちに構内放送等で7限の休講を学生・教員・職員に知らせ、学内を回って残っている学生に早く帰るように言う。

  7限の終り時刻まで教務室に詰め、それから風で電車が運転見合わせになっていないことを祈りつつ大学を出る。祈りが通じたのだろう、京浜東北線は私が蒲田で下車した次の瞬間、「京浜東北線は台風の影響で蒲田-川崎間(多摩川の鉄橋の上を走る)で運転を見合わせます」とのアナウンスが入る。間一髪、セーフ! 危ないところだった。

  帰宅して、風呂を浴びてから、「リーガル・ハイ」の第10話(録画)を観る。来週が最終回か。

  風がすごい。


6月18日(月) 曇り

2012-06-19 00:19:27 | Weblog

  8時半、起床。赤飯、卵焼き、茄子の味噌汁、冷麦茶の朝食。

  今日はとくに大学に出る用事はない。午前中は書斎で授業の準備やレビューシートのチェック。いまのところ基礎講義のレビューシートには全部返信を出している。「拝見しました」という挨拶程度の内容だが、質問が含まれていれば、手短に答える。「返信をいただいてびっくりしました」という返信の返信をもらうこともある。コースナビというシステム、一方向的に使うこともできれば、双方向的に使うこともできる。いや、普通の教室の授業だって、一方向的にやることもできれば、双方向的にやることもできる。要は教員の工夫しだいだろう。

  午後、散歩に出る。購入したばかりのデジカメ(リコーCX6)の使い勝手を試すため、歩きながらのスナップショット(実際は立ち止まって撮ることの方が多いが)。確かにオート・フォーカス合焦時間はCX5より心持ち短くなったような気がする。駅前を過ぎて、環八を越えて、新蒲田の方まで歩く。


少し左に行くと「鈴文」がある


以前、「南蛮カレー」のあった場所 左の道は「くいだおれ横丁」


東急の駅の下をくぐる


環八の陸橋の下をくぐる


機械のある風景


標語のある風景

   「いつも心に太陽を!」とある卒業生へのメールの末尾に書いた。『いつも心に太陽を』は中学生のときに観た映画のタイトルである。シドニー・ポワチエが教師の役で主演していた。原題はSir,with love. (先生へ、愛を込めて)である。生徒役で出ていたルルが歌った同名の曲は、その年(1967)の年間ヒットチャートの1位になった。

  西蒲田駅前公園の方へ戻る。


西蒲田駅前公園の紫陽花


マクロで撮ってみる


よう、よう。


老人と野球少年の午後

  「いつも心に太陽を!」の別バージョンで、これは私が考えたのだが、「いつも心に満月を!」というのがある。満月というのはけっこう明るいのである。いつだったか、田舎へ行って、夜、満天の星空を観ようとしたら、満月の光で等級の低い星はかき消されて見えなかったことがある。満月はただ明るいというだけでなく、不思議なパワーをもっている。昼間は「いつも心に太陽を!」、夜間、残業のときは、「いつも心に満月を!」というのがよいのではないだろうか。 

  東急線の踏み切りを越えて西口駅前の商店街へ。


踏み切りを渡りながら、ひとつ隣の踏切を渡る人をズームで撮ってみる。


サンライズ商店街


横に並んで歩く男たち


化粧品屋さんの前で交錯する人生

  道に迷ったときは、「いつも心にポラリスを!」。 

  だいぶ歩いてお腹も減ってきたので、「魚勝」という食堂に入る。ここは以前は魚屋さんで、売り場の奥でランチの営業もやっていたのだが、今日見たら、魚屋さんは止めて食堂に専念するようになったようである。海鮮丼を食べる。アサリの味噌汁と鯵のフライ)(一切れ)と卵焼き(一切れ)とお新香が付いて950円なり。夜は居酒屋になるようだ。


魚屋さんの面影が残っている


「たかはし」よりも少し高いか


見た目は地味だがいろいろな種類のネタが入っていて楽しめる

  あのケンシローは「いつも心に北斗七星を!」をモットーとしている(たぶん)。 

  食後のコーヒーは「テラス・ドルチェ」で。新しい機能である「ブリーチ・バイパス」を使って撮ってみる。これは白黒写真ではなく、彩度を抑えてコントラストを強調した写真である。これは面白い。外でも撮ってみる。


サイホンで淹れたコーヒーは美味しい


日射しの中へ


サンロード商店街


ワンちゃんと目が合う

   雨が好きという人はいても、梅雨が好きという人はめったにいない。でも、梅雨が明ければ夏本番である。夏が好きという人は多い。とくに私の周りには多い(若者はたいてい夏が好きである)。明けない夜がないように、明けない梅雨もない。梅雨来たりなば夏遠からじ。 

  駅前のディスカウントチケットの店で『外事警察』のチケットを購入して(今度の週末に見よう)、家路をたどる。


たくさんのまなざし


早くも夏バテか


月曜日は古本屋の店頭にも『ジャンプ』が積まれる


風にはためくと相武紗季さんの顔がゆがむ


生活の片隅

   コンビニでアイスクリーム(「爽」)を購入して、帰宅。

   いよいよ梅雨本番とか。いつも心に太陽を!


6月17日(日) 曇りのち晴れ

2012-06-18 01:41:58 | Weblog

  9時、起床。蒸し暑くなりそうな予感。ベーコン&エッグ、豆腐の味噌汁、ご飯、冷麦茶の朝食。ベーコン&エッグはご飯の上にのせ、醤油をかけてから、目玉焼きをかきまぜて食べる。これが旨いのである。

  午前中は授業の準備など。

  昼から外出。今日は五反田のゆうぽうとホールで牧阿佐美バレエ団の公演がある。演目は「ロメオとジュリエット」。伊藤友季子の復活公演である。この日をどれほど待ち望んでいたことか。まずは「鈴文」でランチのとんかつ定食。6切れを、右端から、塩とレモンで2切れ、醤油で1切れ、残りの小振りの3切れはとんかつソースと辛子で。腹はよし、いざ、五反田(正確に言えば、池上線の終点五反田の1つ前の大崎広小路で下車)。

   2時開演だが、30分前にゆうぽうとホールに到着。ロビーで缶コーヒーを飲みながら日誌を付ける。

  伊藤友季子は昨年7月に英国から帰国してロイヤルバレエ団で研修中に痛めた足の手術をしたのだが、回復に時間がかかり、バレエ団の公演への出演キャンセルが続いていた。今回、ようやく、舞台に立てた。もう不安は完全に払拭できたのだろうか。それは傍からはわからない。たぶん本当に自信を取戻すためには、あと一回、公演で主役を踊ること(それもできたら『白鳥の湖』級の演目で)が必要だろう。

   『ロメオとジュリエット』は第1幕第4場「バルコニー」が有名だが、私は「ジュリエットの部屋」が好きである。それは3回あって、第1幕第2場、第3幕第1場、そして第3幕第3場である。後へいくほど悲劇的な雰囲気が高まるのだが、私は最初の「ジュリエットの部屋」が一番好きである。自分を襲う悲劇的な運命についてまだ何もしらないジュリエットは、とても楽しげに踊る。観客は彼女の運命を知っている。知っていながら、いや、知っているからこそ、楽しげに踊る彼女を観て楽しむのである。

  帰宅の途中で、大井町のヤマダ電器に寄って、リコーのCX6を購入。行方不明のCX5はまだ出てこない。もう出てこないかもしれないので、あてもなく待っているよりも、新しいデジカメを購入した方がよいと考えた。こういう場合、買ったとたんに失くしたCX5が出てくる可能性があるが、とくにそれを期待しているわけではない。発売から時間が経過しているためだろう、CX6はだいぶ安くなって、去年、CX5を購入したときよりも安いかもしれない。

  6時、帰宅。風呂に入ってから、夕食。父の日ということで、私の好物のすき焼である。デザートはケーキと紅茶。

   卒業生のお姉さんが私のブログを見て、高カロリーの食事が多いと言っていたという。確かに今日はその典型かもしれない。でも、体重コントロールはうまくいっている。お姉さんには「先生は食べても太らない体質らしいよ」と言っておいてください。


6月16日(土) 小雨

2012-06-17 01:53:22 | Weblog

  7時、起床。休日なのになぜか早起き。朝食前に昨日購入した坂野潤二『日本近代史』(ちくま新書)を少し読む。寝起きの頭のラジオ体操みたいな感じでちょうどいい。

  「どのような革命も、「体制内改革派」と「体制外改革派」の一時的な提携なしには成功しない。もちろん、革命前にも革命後にも、この二つの改革派は提携するよりも対立することの方が多い。しかし、両派が同じ目標に向かって進んでいると誤解することないしには、革命は成就しない。/日本近代史上で成功した革命は、明治維新以外にはない。「革命」の象徴は一八六八年一月(慶応三年一二月)の王政復古であるが、その視点は、一八五八〈安政五)年の大老井伊直弼による「安政の大獄」、さらにはそれに先立つ「安政の改革」にあった。そしてその時以降「王政復古」にいたる一〇年余の変革期を通じて、「体制内改革派」と「体制外改革派」は、激しく対立しながら「改革」の主導権を競ってきた。日本近代史では前者を「公武合体派」、後者を「尊皇攘夷派」と呼んできた。」(21頁)

  親子丼の具、パン、牛乳の朝食。

  午前中は授業の(来週の)授業の準備。

  昼食は焼きそば。それを食べてから散歩に出る。玄関先に野良猫の「なつ」がいた。

  小雨の中を駅の方へ散歩。 


  テアトル蒲田で上映中の『外事警察』を観ようかと思ったのだが、次の上映まで2時間近くあるので、「シャノアール」で本を読んだり日誌を付けたりしていたら、眠くなってきてしまった。一週間の疲れだろうか。いや、早起きしたせいだろう。帰宅して、昼寝をすることにした。

   玄関先に「なつ」がまだいた。お腹が減っているのかもしれない。妻にそういうと、何か食べものをやりにいった。「夢中で食べてたわ」とのこと。やっぱりお腹が減ったいたのか。

  夜、「出没!アド街っく天国」〈浅草田原町)を見てから、授業の準備。土日に粗方すませておくと、週日が楽である。前日の夜の授業の準備のために寝不足のまま授業に臨むというパターンは避けたい。

  私がパソコンのキーボードをカタカタやっている傍らで、チュンが私のジャケットの上で仰向けのまま寝てしまった。お腹が冷えないようにティッシュをかけてやる。


6月15日(金) 晴れ

2012-06-16 01:23:33 | Weblog

  7時半、起床。目玉焼き、ジャーマンポテト(ポテト、ベーコン、タマネギの炒め)、パン、牛乳の朝食。

  昼から大学へ。駅に行く途中(自宅から5分ほど)、たくさんの人だかり、TV局の中継車も来ている。一瞬、何かのロケかと思ったが、そうか、オウム真理教事件で指名手配中の高橋容疑者が捕まったのはここだったのか。

  昼食はコンビニのおにぎり3個(梅、明太子、昆布)。

  1時から教務-事務連絡会。

  その後、昨日の講義「早稲田大学発:これからの日本を考える」のレビューシートの採点作業、教務的メールの作成、事務方との打ち合わせなど。


戸山キャンパス前の諏訪通りの風景

  夕方、「maruharu」に早めの夕食をとりに行く。本日のメインは豚肉と舞茸とモヤシの豆板醤炒め。サラダ、パン、コーラ(スープに替えて)。デザートはカシスとクルミのケーキ、コーヒー。日誌を付けながら。  

  6限・7限はゼミ。3年生のグループ報告の最終回。報告と質問で2時間。スイーツタイムを挟んで、7限の終わりまでの1時間を私の司会進行で総括的ディスカッション。いろいろな意見が聞けてよかった。


本日のスイーツは4年生のKさんが調達してきたケーキあんドーナツ。 

  教務室で雑用を片付けて、10時頃大学を出る。

  蒲田駅から自宅までの途中、例の漫画喫茶の前にまだかなりの人だかり。テレビ局のクルーも来ている。まるで犯人が篭城しているみたいではないか。現場からの報道というのにこだわるのは映像を必要とするTVの宿命である。

  11時、帰宅。風呂を浴びてから、味噌汁と明太子でご飯を食べる。ふぅ、ようやく週末だ。