嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

「吉兆味ばなし」を読む(爆)

2008-05-14 19:35:34 | こんなの読んでまったがや

000514 いまや伝説の名著(爆)!図書館に「まだ」あったので、早速借り出して読ませていただきましたが、スバラシイのひとことでございます。至極真っ当、この一言に尽きるのですが、日本料理の美学、といってもよいくらいに洗練されたセンスはやはり勲章ものといってよいでしょう!これ、4冊シリーズの2冊めなのですが、そのあとがきからの抜粋・・・

ちょうど「吉兆味ばなし1」を出版したときのことでございます。男の方から、「私は長年勤めていた会社を去年定年退職したものですが、今度貴社から発行された『吉兆味ばなし』を買って読んで、本当にうれしかったのです。うちの会社では、大切なお客様があると吉兆さんでご馳走をしていました。一度、私もお相伴したい、お相伴したいと思っているうちに、その地位にもつけずに、とうとう定年になって、その機会もなくなりました。この本を私も読み、家内も読みました。家内はずいぶん感激をしておりましたが、読むだけでなく、自分の料理に吉兆さんのお話を取り入れてくれたのでした。とにかく、うちの料理がみるみるおいしくなってきました。いまは幸せなことに、吉兆さんに負けないくらいのご馳走をいただけています。心から御礼申し上げます。」というお手紙をいただきました。このお手紙を読んだとき、私は涙がこぼれてしまいました。この本をつくってほんとうによかった、としみじみ思ったことでした・・・抜粋ここまで

どうです、2重、3重の裏切り・・・経営者一族はこのあたり、もう一度読みかえさんかい、と!!それにしても吉兆、接待する側で使った企業は怒り心頭、はもちろんでしょうが、なによりも大恥かかされたわけで、裁判沙汰の嵐となるのでは、と心配する昨今・・・ううむ、すごすぎる>吉兆!!ある意味、遺産(一部意味明瞭)?