さて、PC浜田山のKさんは、筋金入りのポルシェづかい・・・つうか、好きが高じてショーバイになっちゃった、というお方ですが、そのKさんが、お仕事で扱ううちに、そのポテンシャルにやられ、なんとあの964ターボを売り払ってまで、買ってしまった、というのがこの987ボクスターなのですた・・・それくらい「楽しい」と(完全意味明瞭)。なんでもハコネでぶちまわしているとあまりのカイカンに、フロントウィンドウから乗り出して「チョーキモチイェ~」と叫んでしまうそうな(一部誇張された表現を含みます)。
実はこの逸話は、987発表当時の6年前に私もきいていたわけですが、記憶の奥底に沈ませたまま、浮上させずにおりました。むろんTTが成長過程にあったこともありますし、2台乗った964がイタリヤ車のように壊れまくったこともありますた(涙目)。しばらくは「安楽でカッコよい」これ(=TT)でいいぢゃないか、と・・・
964では有名な、フライホイール・ツインマスダンパーと呼ばれる伝達系パーツに「欠陥」があり、どう乗っても5万km未満でこの高価な(たしか20万円超)ダンパーが破断してお亡くなりになる仕組み。フライホイール側とクラッチ側をつなぐ緩衝材の機能をもたされているパーツですが、双方(クラッチとギヤボックス・・・ツインの由来ですね)を担うプレートがシリコン封入のゴムダンパーで連結されている・・・当然、熱を持つ部分ですからして、そいつが経年劣化して破断。
ここはどう考えても一般的なスプリングで変位角度を吸収する一般的なダンパーを採用しそうなものですが、キャラクターが安楽方面まっしぐらの964では、真っ当な装備、ということになったのでしょう。ちなみにさすがのポルシェも壊れまくるこのツインマス・ダンパーを放置できず、964の最終型となる93年にはスプリング式の一般的なものに変更なさったそうな。その変位角なんと270度(驚愕ののち絶句)・・・。
オーナーといたしましては、こいつが破断した折には、「そんなに運転ヘタだったのか」とめちゃくちゃ落ち込むわけです・・・(以下痔号)