いやはや、つい7年ほど前のことになるのですが、964カレラ2カブリオレ→カレラ4クーペと乗り継ぎ、いよいよポルシェを降りてアウディへ、となった私ですが、未練があってはならじ(ナゼ)、とばかり、それまでたまりにたまったポルシェ関連本100冊(ともう少しありました)を某オークションで4万円強(驚愕)で売り抜けた記憶がございます。それでも強気の1万円スタートだったのに、まさかー!と思いましたが、いまだに高値で取引されている911の専門ムックがVol.1から20くらいまでゼーンブ含まれていたり、ポルシェミュージアムの限定本などなどをいっしょくたにしたゴーカな内容だったおかげでしょう(爆)。奇特な落札者さまへの送料をサービスさせていただいたのは言うまでもございません(爆)。
ところでアウディTTに乗り換えてみてキョーレツに感じたのですが、これにはピエヒの怨念がこめられておりました。911を連綿と乗り継いでおられる方にはピンとくるはずなのですが、あの独特のクーペボディのアイデンティティといわれるリアクオーター・ウィンドウ・・・そう、三角形の窓のグラフィックですが、これがTTでもミゴトに未来的な解釈でもって反復されているでわありませんか。パリサロンだったか、どこだったか、TTの発表会の場でもってピエヒは恐れ多くも「TTのライバルは911である」とのたまったそうですが、車両価格半額でライバルとわ、と失笑を買った半面、ポルシェを追われてVWの総帥に着任したピエヒの打倒ポルシェの怨念は「チクショー」ってなもんです。ゴルフ4で敢行された、笑っちゃうくらいなクオリティアップとこのアウディTTの「911コンプレックス」なスタイリングにまったくよく表現されていたと思われます。
並べて眺めてみれば911なんて過去の遺物、と表現できるくらいにTTの造形は未来的な仕上がりでしたが、いかんせんゴルフベースなのは隠せない。運転してゴルフ4が透けて見えた後に、下から覗いたら、もう完全アウト(爆)。工業製品なのでいたしかたないのですが、このあたりが「生い立ち」を語ったときにTTは弱い!連綿と作り込んできた、みたいなレキシは感じたくともない。
で、ボクスターでございますよ。ここまで読まれた方は先刻ご承知でしょうが、なんだかんだいっても911コンプレックスのカタマリな私(爆)。いろいろと苦労はしても(ビンボーゆえですね)、何とか欲しい(きつぱり)返り咲きたい!ただ、996ぢゃなかった、と(完全意味明瞭)。水冷化した時点で「おわった~」と言うのは勝手で、僕もそうしておりました、だいいちどこからどう見てもめちゃくちゃカッコ悪かった、と(オーナのみなさまごめんなさい)。どっこいここへきて997の熟成というか、充実振りはハンパでわない。もちろんダメダメだった996があったればこそ、なのですが、今度のフランクフルトに出るという痔期モデルもきっちりキープコンセプトのまんま作り込んでくる模様。で、そうなったときにまことに格好なのがこのボクスターなのですた・・・996のリリース時点(モデル名986)で共通パーツ5割超!と公言して憚らなかったこのボクスターにもご他聞に漏れずポルシェならでわの熟成が行われているらしい!と。そんなターゲットにもろにヒットしてしまったなあ(つまり鴨)、と痛感する昨今・・・さらに詳細は痔号へ。