嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 ちょいと上京してみるー2

2013-04-14 21:11:01 | 加齢なる遠足(爆)
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サルト銀座で私のお相手をしてくださったのはじつは女性。いきなり逝って、相談を持ちかけたのですが、どうやらこちらは予約制なのだそうで(滝汗)。イキナリ突入するのは、結構珍しいらしいぜ(爆)・・・あんだよ~、そういってくれりゃあいいのに~(全然あせってませんが)。きけば長野県出身だということで大いに盛り上がりましたともさ。

「マジックミシン(一部意味明瞭)」と一緒にしてはいけませんね・・・とはいってもお直し屋さんには変わりない。ただ工賃に人件費と銀座2丁目の地代が乗っかって、のけぞるだけだ(爆)。ここで買うのは作業ではありません、センスなのです(きつぱり)。

というわけで、RLのニットに関してはオリジナル尊重路線に決定。今後、着込んでヤレといえるものが出てきたときに、さらなるソリューションを、ということになりました。

今日の本命は実は別にあって、サルトから徒歩5分のところにあるポールスチュアートで15年前に買ったツイードジャケットのリファイン。実際に着ていったのですが、これが80年代末~90年代にかけてのサイズ感でしてねえ。ゆるくはないのですが、かといってきつくもない、サーティーズのぴったりフィットに慣れた私にはこれとって印象に残らない着心地、なのですが、こいつをサルトのおねいさんに見せたところが、開口一番、「ゆるいっすね~(一部脚色済み)」。

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裏地無しのアンコンストラクティッドJK、つまりはテーラーさん仕立てとは違う簡易構造。ですが、ピークトラペル(とがったエリ)に右サイドにつけられたチェンジポケット、サイドベントと、つるしとしては凝りまくりのディテールがジマン(爆)。12年間のジム通いで鍛え上げたこの私(誰だよ)が着ますとやはり「ゆるい」。袖ぐりの太さが見た目には効いてしまい、ずんぐり感が増しているのですが、惑わされてはなりません。袖などいぢったところで窮屈になるだけ。ハンガーにつるしてスマートに見えるのと、着てスマートに見えるのとは意味が違う!この「ゆるい」一着でも厚手のニットを着たうえに羽織ってみればジャストフィットとなるので、安易に丈を詰めてしまうのはご法度!

イマドキの「束ねた矢」で売っているような、ぷりぷりのオケツ丸出しにパツパツでヨコジワがよっているようなうわっぱりST(サイテー)JK(ギンザでも着てるやつがたくさんいましたが、蹴ろうか、という衝動を抑えるのにヒッシでございますた)を意識する気も毛頭ない!ようはカラダにあわせて、そのうえでうつくしいドレープ(着ジワと訳すと近いか)がでるようにしてくれ、というのが私の注文(ムリなのではないでせうか)。

ううむ、第一ボタン周りでおそらく両脇各5cm以上は詰めることになる(そんなにデカいのかよ!)、というのですが、それですと背中の補正だけでなく、全体をいじる必要がでてきてしまう。が、そこまでやる気もこれまたない。
費用もお訊ねしながらなのですが、いい気になって、アレもこれもなどとやっていると、あっという間に5万円くらいは吹っ飛んでしまいますから、落ち着くことも肝要です、ハイ(爆)。

完全なベツモノに「仕立て直してしまう」のもある意味アリ、ですが、長年かわいがってきた関係で、オリジナルを尊重したい、というのがじつはホンネです。高額な補修費用をかけるのなら、いっそ最新型を買っちゃったほうが効率がよい(爆)。なんといってもここはギンザ2丁目。名だたる名店がほんの数十mのところにひしめいておられる。

肩(ポールスチュアート名物のナチュラルショルダー)だけはいじってほしくない、というのもあるので、なやんでいると、ここでおねいさまからのソリューション・・・脇下にベルトを渡してウエストの締まり加減を調節可能にしては、というご提案だ~!!

ガーン!!その手があったか・・・もうね、即決でございますよ。革のサンプルも豊富にあって、そのなかからポールスチュアートのハウスカラーに非常にちかいチョコレートブラウンを見つけてそいつに決定。表革かスエード調にするかは未定。

このほかにも会話の中から襟裏にも同素材の革を貼り付ける、というのも行うことにいたしました。ボクスターのドライビング時のリア周辺からの風の巻き込みに備える、というわけです(ばかともいう)。この会話の中から、というところが肝要で、話しているうちに、そうだこんなのもアリかもという流れが生まれるかどうか、が勝負の分かれ目、といってよい。

というわけで商談成立。ここまでで15000円でございます。うう~うまいことリーズナブルなセンに落ち着いた~(ホッとする)・・・というわけで、さらにちょいと東京駅方面へと戻って、もう一軒、御用のあるお店に寄ってみることに~(ガクブル~)。

ところで、日曜日のお昼前からギンザ、日本橋界隈で、エンエンハナゲ抜きながら駐車場待ちしているオトーサン。とっとと路地はいったところのコインパーキングにでも入れて、休日の時間を生かしましょうよ。なんで「満車」と書かれているPにばかりならぶかなあ・・・奥様の買い物につきあいたくないのはわかるけどさ~(爆)、なんかヒアイを通り越してみっともないっすよ、ありゃムコ養子かなにかですかい(爆)。

ちょいと上京してみる変はまだまだ続きます~。続いてはあの名店へ突入だぁ~(ハナイキ荒い)!


加齢なる遠足 ちょいと上京してみる

2013-04-14 20:02:42 | 加齢なる遠足(爆)
Dsc07696政権交代が起きてからこちら、アベノミクスとやらでケーキが良くなった良くなった、と各方面で騒いでおられますが、いったいなんのことぉ~、と。実体経済とはかけ離れた景気論議はシュミでやっとくれ、と(爆)。

そんななか、民主党政権の置き土産、土日の高速半額セールはまだ継続中だ、というので(じつは知らなかった)、夕方までに戻ればいいや、という私としては比較的ノンビリした日程で上京してまいりました。

え?イナカモノがなんの用事だい?って・・・じつは先日ゲットしたRLのニットジャケットのリセットのためです。いざ手元にきて実際に着てみますとそこはやはり17年おち。全体の重さ(インヴァーアランの2000時間かけて編んだカーディガンよりも重いのです)からくるのだと思われますが、なんとなく伸びている(爆)・・・ニットなんだからしゃーない、というのはわかるのですが、毛玉がゼロなのと、ポケットのしつけ糸が新品のままだったりする辺りを観察しますと、どうやらディスプレイに供されていたのではないかな、というのが私の推察です。どことなく伸びた感じがあるのもそれだと納得がゆく。

今日は、異様にすいていた都内のシタミチをたどって、こちら

Dsc07704「サルト銀座」にお邪魔して、プロの鑑定を受けてまいりましたが、やはり、年式からいって、ディスプレイモノでしょう、とのご意見をいただきました。まちがたっぷりとられている(厚みがある)パッチ&フラップのポケットの重量が効いて、身頃全体が伸びてしまっているのはシロート目にも明白、なのですが、この特徴的なポケットをいぢって「フツー」にしてしまうと、このJKのキャラクターが失せてしまうのでは、というご意見を頂戴して、なるほど~、となりました。ポケットのまち(=厚み)を取り去って、すっきりさせる案も浮上いたしましたが、そこをあえて・・・

ポケットから上は非常にタイトでシャープな印象なのですが、ポケットはボリュームタプーリでアンバランス。じつはここがRLのアジなのだ、というご意見です・・・ううむ、納得!

サルト銀座はギョーカイでも有名なお直し専門店ですが、こうした、イケイケドンドンの提案ばかりではなく、オリジナルをふまえて、というスタンスにも対応することが判明!・・・ううむ、イッポーンとられますた(爆)。ダテにメディアで騒がれているわけではない、と。

画像はサルトの入口。すぐ向こうに見えている●山がいう「お直し」とは「根本的に」意味が異なっておりますから念の為(爆)。

以下痔号



NHK小さな旅 足立区編に土屋鞄工房ご出演!

2013-04-14 08:47:21 | 通販・買い物
Todays_factory0629つい先程終了の、NHKのご長寿番組「小さな旅」、東京都足立区、荒川界隈編に土屋鞄のランドセル部門の工房が登場しておりました。

社外秘などかけらもないぜ、といわんばかりのオープンな扱いと、そこはかとなく暖かい空気感が伝わってきて秀逸。ランドセル修理を担う、女性の職人さんが取り上げられていましたが、修理に戻ってきたランドセルから使用者の使い方はもちろん、性格まで類推ののち、傷みやすい部分を念入りに補強の上、補修してお返しする、というすばらしいリペア風景が放送されておりました。

ううむ、素晴らしい。土屋鞄らしさがにじみ出ている!が、考えてみるとランドセルは寿命たったの6年。鞄としてみればゆうに20年以上ははいけそうな気がするのに6年というのはもったいないぜ。

兄弟間で引き継いで、使い続ける、という例もなくはないようですが、じいじとばあば(爆)が余計な気をきかせて新品買い与えちゃう・・・中学生になってもランドセルを使い続けられるような環境づくりがあってもよいのでは、と思うのは私だけでしょうか?小学校卒業当時、愛用したランドセルをすててキャンバスのアレに切り替えるときに、なぜ本革からこんな布の鞄に格下げされるんだ?と強いギモンを持ったのを思い出します。

そういえばランドセルって、捨てるに捨てられないし、6年オチの中古品を他にお譲りするのにも抵抗がある、というワケで意外なジャマものになってしまうのでは?