F&E最新号=ラギッドアイビー・ハンドブック・・・
恒例の立ち読み大会で寄った(忙しいんぢゃないのかい)、本屋さんで「おおっ、この装丁は、あのオフィシャルプレッピーハンドブック!」というわけで、ミゴトに、81年あたりに刊行されて大ヒット、ののち日本語訳まで登場した(脱力)"Official Preppy Handbook"のコピー(読んだら表紙だけでしたけどね)をやってのけたザッシを買ってしまいますた!
ぢつはこのofficial preppy hand bookのほうは、本を捨てられない体質のせいで、オリジナルをいまだに持っているのですが、今読むとそれこそ抱腹絶倒!
アメリカ人の奥さんが世界3悪のひとつである、といわれるほんの少し以前の刊行でしたからこれはウケる(爆)。ファッションというよりはライフスタイル全般にわたって、preppy styleをアイロニカルにからかっている内容ですが、いまだに通用するあたり(一部謎)、プレップ・スタイルというのはけして一過性のものではなかったなあ、と感慨しきり。
ちなみに世界3悪とは、アメリカ人女房、イギリスの料理、そして東京の渋滞です(80年代初頭当時)!現在の世界3悪は、と考えてみますとこれまた随分な違いがありそう・・・アメリカ人女房だけはかわらねえか(爆)。
その偉大なるオリジナルに比べますと、このザッシの内容はまあね~、・・・無いに等しい(爆)。ラギッド、ってなんだよ、と考えたのですが「着崩し」のことかなあ・・・?アイビー「風な」の着こなしのバリエーション案内、というところでしょうか?
「・・・でなければならない」という鉄則に縛られるのがアイビーの良さでもあり、タイクツなところでもありますが、そこから派生した無数のスタイルは生まれては消え、を無数に繰り返していまだに継続中。良し悪しではありませんが、アイビーベースというのは、上品な坊ちゃんテイスト(個人的感想にすぎません)。
視覚的にはわかりやすく、社会にも受け入れられやすい。
本書では、モダナイズといえば簡単で聞こえはよいが、スタイルを流行として提案しているようだし、来年にはすでになくなっているかもしれない着方ですが、ファッションなんてそれでよい。いまやなんでもありの世の中ですから、「図鑑」としてせいぜい保管しておくことにいたしましょう。それにしても80年代のアイビーブーム、懐かしいなあ~(懐古もうどご容赦)。80年代初頭と現在との比較で一番の違いは、情報量。popeye や hot dog pressを崇め奉って、聖典のごとくむさぼるように読み漁っては、売り場に駆けつけた時代とはかけ離れた多さだ。
飽食ならぬ、飽飾の時代のまっただなかなわけで、昭和のおばあちゃんがみたら卒倒しそうなズタボロが新品として売り場に並んでいる時代の産物がこれらラギッドスタイルなのでしょう。
あとで振り返ってみて赤面する、というのはいつの時代も変わらないけど、これはカナーリ恥ずかしいぞ、オイ!!
それにしても、画像にある、表紙のこのパクリぶり・・・中華や韓流のこと、バカにできないと思うよ~、ほんと・・・