件のTHE OUTERWEAR、サブタイトル=「コートの教科書」からの抜粋・・・コートの丈は長ければ長いほどドレッシーとされています。
ファッションなんてユルいほうがカッコよい、とされる現代にあってはまさにショート丈がもてはやされるのは時の流れかもしれない。仕方がない、・・・がどっこい、それでは寒いでしょう、と(きつぱり)。
スタイル優先で機能がついてこないコートなんてのはモデルさんにでも任せておけばよい。だいたい、今風のああいうのが似合うのは1万人に2人程度。白人の9頭身モデルが着ているのを東洋の4頭身半が真似しても笑いものにすらならない(完全意味明瞭)。オトコはマキシ!これでしょう(更に違うか)。
ま、熱帯、あるいは亜熱帯化いちぢるしいニッポンの都市部にあっては冷暖房完備がデフォールトとなりつつありますから、コートの着丈など云々しても始まりませんが、こと海外、あるいは日本でもそれなりの格式を持った場所に出入りする場合にはコートの着丈、ならびに素材感は実は大いに効くのです。
ヨーロッパのカフェなどでは東洋人がペナペナのレインコートを着ていたのではまあトイレ前、あるいは気温零下でも外のテラス席がデフォルト。甚だしい場合には入店拒否だ(まじです)。ところが何人だろうとキャメルヘアーあるいはカシミヤのマキシ丈でも着ていて御覧なさい、店内を睥睨できる極上席へとごあんなーい、となること必定なのです(経験に基づいております)。ま、そんないいメを見るために良いコートを購いなさい、などというつもりはありませ んが、コートの金額はある意味投資である、と覚えておくと良いでしょう(きつぱり)。
で、画像の「投資」チェスターフィールド・コート(爆)だ!1cmにも達しようかという極厚のフランネルにまさかのピークトラペル(驚愕)。上襟には文法どおりのブラックベルベット張りだ!着丈きいて驚けの128cm・・・173cmの私が着た場合にはマキシをはるかに越えてスーパーマキシ・レングスとなります(汗)。
背中には70cmに達しようかというベントが切られていて、これがまたカッコよいこと夥しいぞ(自画自賛)!当然、地下鉄の階段なんぞでは裾こすりまくり(爆)。
厚さ1cmものフランネルがほぼ全身にまとわりついたのでは屋内にはいったとたんに滝の汗だ・・・(爆)。コンケーブドショルダー、つまりはいかり肩を演出する肩の造形とこれでもかと絞られているウエストが見どころなのですが、間違ってセレクトショップなどに入店しようものなら店員が追いかけてきて質問攻めにあうので用心が必要です(実話に基づいております)。
さて、このコート、今年は登場の機会があるのかないのか、非常に楽しみなり。ちなみに同様の生地で作られたダブルのチェスターフィールド(色:ほとんどベージュに近いライトグレイ=ここ4年着ていない)も所有しておりますがなにか(←ばかです~)。