ううむ、最新のMensEXの綿谷画伯のコラムによりますと、なんとあのブルックスのメイカーズタグつきのボタンダウンシャツ。カタログ名ポロカラーシャツの型紙が大幅に変更されてしまうというでわありませんか!
身頃と袖周りにこれでもかの余裕をもたせた、背後から風を受けると風船のように膨らんだあのシェイプがいよいよ廃盤。
まあね、昨今のスーツやジャケットのフィット具合をみておりますと、あの袖周りの余裕=だぶつきなんか、いかにも時代錯誤でモデルチェンジもいたしかたないか、と理解はできるのですが、20代の頃からアコガレまくったあのオックスフォードの手触りとともに蘇る、ふわりと羽織るような着心地、ってのがなくなるのは寂しいものです。画伯はブラウジングルックと呼んでいましたけれど、初めて聞いた。
かくいう私もシェイプ感がきつめの現代のシャツに慣れきってしまっている関係で、懐かしさしか覚えない昨今ですけれど、旧型のこの名作が、店頭にあるうちに買っておいたほうが良いのか、どうか迷うところです。
シャツ1枚で、という場面がほとんどない私にとりましては、全くの自己満で終わる世界ですし、いまやタイドアップにボタンダウンをもってくる、というのも昨今の着こなしではあり得ない。
あのブルックスもご商売ですからね。虎やの羊羹と同様なアップデートが必要なのはごもっとも。客としてそれについて行くのかどうなのか、ここらで一枚、店員さんと昔話でもしながら買ってみるか、と妄想中。