画像は、うちのマダムのパパ、つまりお義父さんから頂戴したOMEGA Seamaster official cronometer。いただいたのはすでに30年も前のことですが、ありがたく手元に置いたまま放置(爆)しておりました。
ブレスレットに48−6とナイフで刻印(爆)した跡が残っています。昭和48年6月の購入である、という意味でしょう。お義父さんのヨロコビようがこれでもかと伝わってまいります。昭和48年といえば、加藤茶の「ちょっとだけよ〜」が流行った頃です(懐)。
ううむ、ということわ1973年製。じつに47年前のトケイなのですが、いまだにクオーツ並みの精度を誇っておられます。恐るべしオフィシャルクロノメーター。
じつはあまり騒がれていないのでアレですけど、このシーマスターは歴代のボンドウォッチに長いこと指名され続けているのです。初期の頃はロレックス サブマリーナでしたけれど、オメガが売り込みに成功して今に至ります。ボンドカーも変遷を辿ると興味深いか?
このSeamasterは非常にすがすがしい印象をもつ一本です。シルバーの文字盤はベージュっぽく変色しているのですが、風防もキレイなままだし、ケースにも小傷は多数あるものの、年式からゆくと信じられないコンディションです。なんといっても7連ブレスが印象的。清潔感すら感じさせます。
当時、通勤電車の中でよく見かけたこのシーマスターに7連ブレスの組み合わせには百貨店のお仕立券で仕立てた白いYシャツがぴったりでした。つり革につかまる腕に巻かれたシーマスターはそりゃあ眩しかったものっす!
クオーツがリリースされて、ものすごいスピードで一般化した時代ですが、そういう流れの中でも、機械式のこれはアコガレの一本でございやした。
シーマスターはこのあと
このようにダイバーズウォッチとしての進化を遂げて、ジェームズボンドの腕に巻かれたりする一方、
このようにクラシックな意匠も保ったままのラインも残して進化しておられ、非常に好ましい存在です。上の画像は去年の最新モデルですが私の手元のものとの共通点が多い。シェイプなんてほぼそのまんま。ただしプラチナボディにローズゴールドづかいで500万円ときた。
かくいう私は、中学校の卒業祝いにおぢいちゃんに買ってもらったのがセイコーのファイブアクタスの自動巻。SSボディとブレスレットにブラウンメタリックの文字盤のシックなやつでした(爆)。15000円ほどでした。
当時はすでにグランドセイコーがトップオブザレンジにおられ、やっぱりアコガレでした。クラウン、という感じか(爆)。
クラスでクオーツを使っていたのは、軽井沢の牛乳屋の息子ひとり。5アクタスが1日1分は狂っちゃうので、よく時間合わせに使わせてもらったものです、はい。懐かし〜!
当時の高校のクラス内ではちょっとした腕時計ブームでして、授業の合間にみんなで見せっこしてはランクづけしていたのものです。デジタル時計の波も徐々に始まっていたか。
そんな中、同じ高校の上のフロアーではAさんがロレックス してた、とそんな構図。そう、Aさんは高校の先輩なんです。当時から完全に異次元の存在(爆)。
ジマンの7連ブレスもここまで緩んでしまいました。そりゃそうだ、50年もつかったらリッパなもんです。トケイ本体はOHを繰り返すことで維持されますけれど、ブレスレットは消耗パーツ。当然、新品は入手不可能ですから、これは温存するといたしましょう。
このブレスレットは想像どおり、米粒のような細かいパーツ構成がもたらしてくださる絶妙なフィッティングがウリです。ブレスレットつきの状態での全体を見てみるとキラキラしちゃって派手目な印象ですが、本体のシェイプはとことんシンプル。
なので
モディファイしてしまいますた。近所の時計屋さんに出向いて、ブルーのモレラートをおごりました。ううむ、すばらしい(自己満ご容赦)。ケース径35mmの、いまとなっては小ぶりな一本ですけれど、上品。
長年見慣れた、けれど、けして見飽きてはいないクラシックな印象が際立ちます。スーツにもぴったり。個人的にはこのクラシックルックなのになぜかシーマスター、と名乗るあたりが「萌え」ポイントです。
というわけでエクスプローラーいらないんぢゃないか、となるのは正論です(爆)。
現在、本体磨きに突入しております。プラチナなみまでもってゆくのが目標です(あほ)。