さて、今日も大雪の予報。午後から降り方が強まって、明日にかけて30~50cmの積雪が予報されております。
こんな日には、ちまちま出動して雪かきなどしてみても疲れるだけ。
夜になってからドーンと、というのは理想論。現実には先日の残雪、というよりも残氷にいぢめられながらの最悪の作業となります(涙)。
が、そんななか、ことしも履き道楽ネタ連発で参りますよ~(ばか)!!
まあね、これもキツい除雪作業のなかの「いこいのひととき(爆)」。うってつけである、ということもできます。
たしか去年、手に入れたばかりの画像のジョンロブのイヤーモデル2010。大活躍なのですが、ふと手に取ってみますとご覧のようにテカテカに光りすぎ!
たしか、こいつの素材はジョンロブ名物のミスティカーフという極上革で、肌のキメの細かさが売りのはず。
なのに私の個体ときたら、キメどころではない、キメのうえにワックスが重層的に塗り固められてしまい、エナメル塗装のようになってしまっているでわありませんか。見れば、ヒビのように割れてきてしまっている箇所もあるし、とにかくワックス使い過ぎ。どうにもスッキリしない仕上がりです。2010の特質がうまく出せていない感じ。
歴代イヤーモデルの中でも、ジョンロブ名物のダブルモンク(甲部分にバックルと呼ぶ、金具が2つ取り付けられた靴をこう呼びます)が取り上げられたのはほんの数回。
そのなかでも最右翼。つまりイギリス靴らしいストイックさを全面に押し出したモデルである、といわれる2010のそれもブラックなのですから、本当はマットな仕上がりが似合うのかも、とここまで丸1年ほど手元に置いて気がついたところ(おせーよ)。
手に入れた当初は、この特質はひとまず置いといて、ウレシさのあまり(爆)ブラックを濃紺に染め変えたり、画像のようにテカテカに光らせて遊ばせていただいたわけですが、改めて落ち着いて見直しますと、やはりブラックでこのストイックな造形を際立たせる仕上げを考えたときには、ツヤを極限まで抑えて革の質感をどこまで押し出せるか、こんな方向性でしょう、たぶん。
というわけで、深夜、動画サイトで映画や古いドラマなどを探し出しては牛乳など飲みながら、ひさびさに2010をスッピンに戻してみますた。
ううむ、ステインリムーバーと呼ばれる、汚れ落としクリーナーを綿ネルに取っては擦り込みますと、驚くばかりのイキオイで紺色のクリームが落ちてきます。
5周ほどするうちに、どうやら布にワックスがつかなくなり、マットな風合いが戻りますた。ここまで、映画1本(早く寝ろよ)。
今まで散々使って参りました、サフィールクレム1925(靴クリームの名称です)ではある程度の染色性能も有する、というふれこみですが、なに革の内部に浸透するわけでもないので、こうして取り去ってしまいますともとのブラックが浮き出て参ります。
と同時に、件のミスティーカーフのキメが現れてきて、これだ~、と。
以下次号