文化逍遥。

良質な文化の紹介。

千葉市の貝塚ー花輪貝塚

2018年01月10日 | 考古・エッセイ
 1/9(火)、風は強かったが暖かかったので、自転車で墓参に行き、その帰りに花輪貝塚に行ってきた。千葉市の加曾利町という所にあり、加曾利貝塚から1Kメートル程のところに位置している。




国指定の史跡だが、私有地なので勝手に入れない。加曾利貝塚と比べても、規模も保存状態も引けを取らない史跡にみえたので、国か自治体が買い取って、しっかり整備して欲しい、と感じた。


千葉の貝塚の特徴として、海から内陸に数キロの所で、少し高台になっていて、近くに川があり舟を使って貝を運べるところに位置していることがある。ここも例外ではなく、この近くに今は細い流れになっているが、川があり、このような高台にある。おそらく、水害などの自然災害を避けるために、そのような場所を選んだのだろう。縄文期、このような貝塚を中心に集落が形成され、谷を超えて近くの他の集落と婚姻関係などで交流していたのかもしれない。そんな想像をめぐらすと、今は住宅地になっているところも違った光景が見えてくるようで、興味が尽きない。

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