King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ミレーの晩鐘再び

2014年09月14日 23時20分00秒 | ライブ・コンサート・展覧会
土日営業になったのに、今日はお休みをいただき
都内出張となりました。

そして、そのついでではありますが新美術館で開催
しているオルセー美術館展と二科展をみてきました。

この久しぶりに乗る電車ですが、かつては通勤電車
が大嫌いでしたが、自宅より新聞がじっくりと読め
実にいい時間でした。

美術館では大きな美術展ではある行列ですが、もう
夏休みでもないので長くやってもいるしそんなに
混んでないと思っていたものの30分ほど待ちました。

中では音声解説を利用する人でまた行列がありましたが
これは私は利用しないので一気に何十人も追い抜いた
感じになりました。

毎回有名芸能人が担当するようになり、ここ一年くらいで
この音声案内を利用する人は相当増えました。

このオルセー美術館展は私の知る限りテレビ番組で
取り上げられることもなく、どんな絵が来ているのか
あまり知られていない印象でした。

それでもテレビ局が後援していることもあり、まったく
放送がなかったこともなく、町にはあのマネの笛を吹く
少年のポスターでもっとも有名な少年の来日というコピー
がよく見られました。

私が見なかっただけで、NHKやぶらぶら美術館などで
美術展を取り上げたようですが、私にはそんな予備知識
がない分よりそれぞれの絵が新鮮でいろいろな思いも
いつもより自分主体でみられたように思います。

テレビで取り上げた絵にはやはり人だかりがより厚く
取り巻きなかなか見ることもじっくりとその絵の世界に
ひたることもできません。

せっかくの名画がこれだけ大挙して押し寄せているのに
この環境で見るしかないのはいつも思うのですが、まったく
もったいない。

それでもこれだけの人を集めるからはるばる美術館が
出張したかのような名画が揃うというせめぎ合うような
問題をつきあわせているわけです。

前知識を入れてない分、今回の絵についたコメントが
語り足りない、美術展のテーマの印象派の誕生という
端境期を紹介するというものにしてはかざられている絵の
それぞれのテーマと持つ力と世界がちぐはぐな感じが
してこれもみな面白い感じでした。

なかでも若い時に見てものすごい感動を得たミレーの
晩鐘は私に美術展に通うという習慣を与えたような絵でもあり、
絵というものはこうも人に影響を与えるものという体験を
示した物でもあります。

これがまた来ているという事すらしらず、みたらなんと
あれこの絵はこんな小さい絵だったのかと不思議な感覚
でした。

どうやら落穂ひろいのサイズとこの絵も持っていると
ごっちゃに記憶してしまったらしく、今回のこの絵に
着いた解説を読みこの絵の世界により踏み込んだような
時間を得られました。

そして改めてこの絵に描かれているものの意味を知るとともに
なぜこれだけ感動するのかもまた理解したように思います。

そのそもそもを知りたい方は当家に試飲にいらしてください。

オルセー美術館展の思い出と印象派から野獣派からアンリルソー
など語りたいと思います。
コメント
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