King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

500マイル

2018年06月14日 10時15分04秒 | 珈琲

お店の名前とか宿の名前に500マイルという名前が付いている

ところがいくつかあります。

私世代と私的には500マイルといえば、忌野清志郎を思い出すし、

生であの歌を聞いています。

元歌がPPMだというのも知っていますし、PPMはヘディウエストの

曲をカバーしたというのも知っています。

ただ、そんな知識よりもこの曲の持つ意味を考えるとなんで五百なんだろう

という疑問もあるのです。というのは歌詞ではa handred maileとなんども

でてきて、なんで五百マイルなんだろうという素朴な疑問がなんとなく残る

歌なのです。忌野清志郎の歌ではそこは遠く遠くと訳され意味的に切なさは

切々とわかる感じになっています。

直訳的な歌詞で歌われても伝われなくても元歌の感じをそのままに歌にして

しまう世界観はまさに天才的なものを感じます。花はどこへ行ったとかあの

生で聞いた歌を今でも忘れません。

普段世界平和なんか考えずに日々の生活に追われて生きていた人でも、戦争や

核の事とかなぜ世界から戦争がなくならないかも考えて愛とか平和を思ってみる

そんな世界の一部であり、意識することが世界に平和をもたらすことを彼は

教えてくれたと思います。

トランプ大統領とキム委員長との会談により世界はより平和へ傾いたかのように

注目を集めています。これで、韓国から米軍がいなくなり、日本の基地もなくなれば

そうかもしれません。

トランプが大統領選の時に韓国と日本は米軍駐留にもっと金を出さなくてはならないと

主張しました。日本が軍事費を出さずに平和にただ乗りして経済で発展していると

いうのは20世紀初頭に言われたことです。20世紀後半にはEUなどの超国家の誕生や

企業が国から飛び出し国家を超えたグローバル経済とブロック化というものがみられ

ました。トランプが現れ世はポピュリズムで自国主義に向かいだしたといわれました。

つまり、パンとサーカスの時代に戻ったのでしょうか。それって古代ローマ時代の話です。

戦争も国と国との戦いから民族部族宗教といったテロとの戦いとなりました。9.11のテロで

3000人もの人々がなくなり、その首謀者をアメリカは拷問や非合法活動により居場所を特定し

非合法活動により他国に侵入して軍事的処理により殺害。この一連の行動のために費やされた費用は

何兆円ともなり、それにより正義がなされ平和が保たれたのか。テロが防げたのかというと

アルカイダという言葉からいつの間にかイスラミックステートとその活動は拡大し、かつて

米国が敵視した独裁政治家たちを駆逐する度、そのイスラム過激派の人たちは増えています。

トランプがイスラエルの大使館をエルサレムに移転すると発表するやアラブの人たちが反対行動を

起こし死者を出す騒動に発展、イランの核合意も各国と合意したものを勝手に離脱してイランの

核開発を促すようなよりことになりより不安定化しました。それでも今回の北朝鮮との初会談に

ノーベル平和賞だと騒いでいます。古代ローマの詩人が市民が政治的に盲目であると揶揄した

パンとサーカスそのままの21世紀の世界です。

そんなことを考えずにはいられないこのごろです。

梅雨の秩父はあちこちでアジサイや蓮の花とかホタルとかしっとりとした話題が満ちています。

暑い時にはかき氷や流しそうめんなど楽しむのもいいかもしれません。

今のこの蒸し暑かったり雨と風で寒くなったりというときにはやはり珈琲でまったりと

いきたいものです。

今月のブレンドは光のイディアですが、これは秩父の夕暮れのきれいさから説明して

それを見た時の心地の説明や昔から掛軸や宗教画のモチーフにも表れる情景とそのこころを

説明し、なおかつ文学的説明を加えてこの光のイディアのイメージを伝えなくてはなりません。

しかし、人々はもっと別なものを求めているらしく、この説明を聞いて目を輝かせて聞いてくれる

人はまれです。

逆に観光客の方だと秩父の魅力に迫りたいと貪欲なため、割とこの長い説明に聞き入ります。

猫が現れて住民がみんな猫の街の話とか牧水の歌から萩原朔太郎から村上春樹とはなしは

続きます。ジャスミンシャワーとアフタヌーンシャワーの話も待っています。ご来店をどうぞ。

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