King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

映画『長崎ぶらぶら節』

2005年01月27日 15時15分26秒 | 日々のこと
この映画は、ビデオにとって昨日見ました。
印象に残ったのが、吉永小百合の演技もさること
ながら、軍艦土佐の話です。土佐を眺めて泣くという
シーンからなぜ長崎の芸者の話に軍艦が出てくるのか。
普通こういう政治シーンが挿入されるのはどういう目的か。

ちょっと考えつきません。
作者が世界の中の日本という位置を説明したかったのか。
それとも昔もアメリカという国はやりたい放題だったことを
いいたかったのか。軍縮のために日本の最新鋭軍艦がアメリカの
魚雷で沈められるという何ともないようなシーンでしたが、
正当な方法で稼いだお金が日本のために使われて国を強くするために
最強の軍艦を作った。それが、列強の警戒感を呼び、さらには
政治的な力により、世界平和のために自主的にアメリカへ引き渡されて
しまった軍艦がとてもこの物語の重要な複線というか、隠された
メッセージにさえ感じました。

いずれアメリカという国が世界の長たる位置も譲りどこかの
国がその位置に付くときがくるでしょう。はたまた国境やら
国という単位もいつまであるか解りません。しかし、国の力
などなかなか実感することができないわけですが、海外旅行
などすると日本のパスポートですんなり旅行できてよかった
とか、扱いが他の人たちと違ったという経験ができます。

日本の帰属意識のない人ほど海外旅行をして、日本国民が
どう海外で扱われどういう位置とされて理解されているのか
経験すべきです。そんな意味で『バルカン超特急』という
白黒映画も昨日見てとても国とその国民について考えること
になりました。ヨーロッパのように小さな国がひしめいている
地域や中東のように色々な部族が国を形成している地域は、
人の出入りが即情報の移動となり、その持っている情報で
人が殺されたり、国の行く末に重要な問題もはらんでくるという
事態が生じます。

個人の判断が国の行く末を決する事態も出てくるでしょう。
それが、情報を元にされるとなれば、情報が正しく伝わるか
否かは非常に重要になります。長崎ぶらぶら節では、そんな
地域の情報を正しく残そうとすることで浮かび上がっていく
人や記憶が伝わり情報や生きている証が残っていくという
象徴的な表し方をされていました。

我々は、そのもたらされた情報をいかに正しく受け取るか
それを正しく判断して正しい行動が取れるか。そんな今自分達が
いる位置の判断も大事だと感じました。
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