King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

タバコの香り

2012年06月13日 09時56分07秒 | 珈琲
謎は得てして謎のままだから楽しいこともあります。

謎の本質は、謎ゆえに価値があると。

でもすべてを暴かなければ気が済まないという浅ましい
欲求もあるわけで、実に人の欲望はおぞましいのです。

一方すべてをさらけ出してそこにあるのに全く気が
付かないこともあります。

珈琲のカップコメントの中には思わず首をかしげる
物もいくつかあり、さて自分で味わっていてもどこに
そいつが潜んでいるのか探して探してどれのことかという
ものもあります。

ひょっとして何もコメントすることがないと付ける言葉が
いくつかあるのではと思える始末です。

そういった足を止めさせるコメントのひとつにタバコの香り
があります。

珈琲からタバコの香り。

昔見たフランスの映画のセリフに『タバコと珈琲、兵士の朝食』と
いうのがあり、仕事の時に再現して兵士の朝食とつぶやいた
経験もあります。

タバコはゴロワース、珈琲はパーコレイターで淹れたドイツの
ジャーマンローストという組み合わせが多かったと思います。

あれから幾星霜。

タバコは私の生活から取り除かれ、珈琲のみが残ったのですが、
昨日焙煎をしていたらこのタバコの香りが強く感じられる豆が
ありました。

豆を選別しているときに強いチョコレートの香りに触れることが
よくありますが、タバコの香りもナチュラル系の豆を選別して
いるときにタバコの香りがするのがあるのです。

そして火をつける前のタバコの葉のような香りは確かに珈琲に
は感じることがあるといえます。

いくつかのハーブと一緒に紛れているタバコの香りといった
雰囲気でこの香りは登場するようです。

特にこの梅雨の湿気の多くなった時期には、昔見た兵士の
朝食を想起させる香りが香り立ちます。
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