King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

銀座とコーヒーとマイセンと

2011年03月25日 11時53分15秒 | 珈琲
今回の地震での発言でもまた注目を集めた北野たけし
ですが、彼のBSの番組のタイトルにコーヒー道の文字を
見つけて昨夜見てみました。

たけしもコーヒー好きだったのか。

彼が10年近く通うという喫茶店を紹介していたのですが、
内容的にはがっかりです。

有名人が自分の私生活を切り売りして番組になってしまい
そのタイアップとして登場する店という構図はテレビと
すれば簡単で間違いのないものなのかもしれません。

ただ放送される側にどれだけのメリットがあるのでしょうか。

かつてランブルには永井荷風、獅子文六、高松宮といった
文人墨客が多数訪れても一顧だにしなかったと言います。

秩父の蕎麦屋などは食いしん坊を売りにしたお笑いタレントやら
旅タレントなどが来るだけで色紙を持って大騒ぎをしますが、
珈琲屋など静かなひと時を求めてくるところです。

しらん振りをしてプライバシーを守るのがプロであり、格式
というものでしょう。

それに有名人でも贔屓しないというのが本義であります。

と言いつつもし当店に清志郎がくるとなれば、ギターやら色紙
やらもってずっとそばにいますよ。

まあ、それはもうありえないことですが、そう考えると
有名人に媚びるのも丸きり批判仕切れない面はあります。

と思いつつ、見ているとたけしの飲んでいるコーヒーが
明かされました。一般のお客さんには出していないブルー
マウンテンNO1だそうです。

まあここで私のような自家焙煎珈琲屋さんやスペシャルティ
コーヒーの店の人は少なからず鼻じらんだ感じを持ったと
思われます。

話の中に珈琲ハンターのシャンパンボトル入りの珈琲の
事も出てきたので、どんなスペシャルな豆なのか期待した
のですが、それがブルマンだったとは。

それに一般の人にはNO1すら使っていないという事実にも
愕然としました。

銀座という地、マイセンの器、それにブルマンという組み合わせ
は余りに当然のようですが、我々珈琲屋には銀座といえばランブル
であり、味となればブルマンというのは色あせざるを得ません。

ただ、銀座で飲むコーヒーとは味より空気の方に重きを
置かれていることは容易に想像つきます。

メニューにイエメンのモカがあるのは好感が持てます。

モカはブルマンより200円位安いようですが、煎れている
温度の話を聞いたらここでは飲みたいとは思いませんでした。

店の様子くらいは今度銀座に出た時に覗いてみようかという
感じはしましたが。

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