毎年あるスキー場の閉鎖の話ですが、昨年からこの前訪れた飯綱高原スキー場の
民間譲渡だめなら閉鎖というのはまさか本当に閉鎖になっちゃうのという感じで
いまさらながらもしかしたらぎりぎり間に合ったという事になってしまったのかもと
思うとぞっとするような安堵するような複雑な心境に陥っています。
昨年の春ごろ既に民間に譲渡するという方針とその後発表の山の駅構想など誰も
買う人いないだろうという最初から積極的な再開発など誰も望んでいないような
ひっそりとしたものだったのではないでしょうか。
企業誘致と同じで地元の熱意とか移民を受け入れるような心の広い政策がないと
なかなかもともとマイナスの負の遺産は誰も引き受けるはずもないのです。
それに近隣に似たように閑散とするスキー場があるなどそれもまとめて一遍に処理する
というのも元々厄介なことをただお役所仕事で片付けようとしているという精算事業の
安値バーゲンに陥るような売り方がまずい感じもします。
どんな景気のいい企業でもマイナスイメージの物に手を出して自ら汚れるのを
望むわけもなく、最初から再ブランド化から夏冬通して楽しめる大人のリゾートと
して再生させる売り方でないと素晴らしい魅力があるのにもったいないことをしたという
ことになります。
その飯綱高原スキー場も昨日を持って最後の営業を終わるという誰もファイナル宣言もなく
静かに営業を終えました。となりの飯綱リゾートはどこかの企業が従業員も丸ごと引き受けて
売却が決まったと明暗を分けるかのような結末のようです。
しかし、近隣の高速インター至近のスキー場などはもっと早くから経営交代しており、やはり
再建計画が遅すぎた感は強いのです。設備や利用しやすさやコースの歴史的価値とかもっと
市民が残す方向で動いてよかったのではと思わずにはいられません。今回2000円台と格安の
料金で利用した飯綱リゾートと飯綱高原ももうこのようなお手軽値段で利用できなくなるのでしょう。
他の設備の小さい村のスキー場がまだ元気に営業しているのに残念でなりません。
秩父市でも最近の市の様子を鑑みるとこういった経営センスの問題は存在し、ミューズパークという
リゾート法の遺産のような施設になんら有効利用もされず本来ならここに温泉リゾートとスキー場など
もできたのにスケート場の廃止やミューズパークの譲渡など受けても積極的な施策はなく市役所などの
非生産施設に巨額の費用をかけたりとまったくの将来性も地元発展の考えもないが自然保護とか環境とか
耳障りの良いかっこだけのフォーラム等が市民間では行われていますが、それになんのいみがあるのか。
今秩父市では人口が減り道路拡幅工事や電柱埋設などがされていますが、それとともに空き家が次々に
取り壊されスカスカの町になっています。わが町内も毎週のように葬式の報が回覧板で回り8090の人が
亡くなっています。地域役員の職にある時に年寄り家庭の多さは知っていましたが、今更ながらにその
人たちがいなくなっている現実と家まであちこちで取り壊されています。
3.11が近づき、この今日のような雨だとあの計画停電の寒さを思い出します。
10日近辺はいつも豊島交流でバスケの試合があり、あの地震の次の日も当然中止になり、
体育館自体も地震で天井版が落ちる被害がありしばらく使えなくなりました。
ラジオでは秩父市役所崩壊というニュースが流れたものだから秩父の被害を予測したひとから
支援物資などが届き我が家も計画停電のない地域の人から電池やら湯たんぽやらが送られて
きました。
市役所と目の鼻の先の我が家では崩壊と言われた市民会館や市役所は全く動ぜず建っているように
みえますが、その後の経緯と現在の市政を考えると今のすごいスピードで進む過疎化も何の先見性も
計画もない人々の市役所建設や自然保護や環境観では何も守れな現実を強く感じます。
斯様にこの三月というのは厳しい現実を目の当たりにし、自然も厳しい寒暖の激しい季節なのです。
こんな季節にそっと寄り添うブレンドは今までの冬のブレンドとは違う趣が必要です。
その違いを感じてみるのも一興です。冬の間活躍したケニアも売り切り、カロシトラジャ、
ニカラグアカサブランカ、パプアニューギニアといった春先にふさわしい豆に切り替わりました。
春を見つける散歩の途中にでもお立ち寄りください。