King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

二日続いて冷たい雨

2019年03月04日 09時55分33秒 | 珈琲

毎年あるスキー場の閉鎖の話ですが、昨年からこの前訪れた飯綱高原スキー場の

民間譲渡だめなら閉鎖というのはまさか本当に閉鎖になっちゃうのという感じで

いまさらながらもしかしたらぎりぎり間に合ったという事になってしまったのかもと

思うとぞっとするような安堵するような複雑な心境に陥っています。

 

昨年の春ごろ既に民間に譲渡するという方針とその後発表の山の駅構想など誰も

買う人いないだろうという最初から積極的な再開発など誰も望んでいないような

ひっそりとしたものだったのではないでしょうか。

 

企業誘致と同じで地元の熱意とか移民を受け入れるような心の広い政策がないと

なかなかもともとマイナスの負の遺産は誰も引き受けるはずもないのです。

それに近隣に似たように閑散とするスキー場があるなどそれもまとめて一遍に処理する

というのも元々厄介なことをただお役所仕事で片付けようとしているという精算事業の

安値バーゲンに陥るような売り方がまずい感じもします。

 

どんな景気のいい企業でもマイナスイメージの物に手を出して自ら汚れるのを

望むわけもなく、最初から再ブランド化から夏冬通して楽しめる大人のリゾートと

して再生させる売り方でないと素晴らしい魅力があるのにもったいないことをしたという

ことになります。

 

その飯綱高原スキー場も昨日を持って最後の営業を終わるという誰もファイナル宣言もなく

静かに営業を終えました。となりの飯綱リゾートはどこかの企業が従業員も丸ごと引き受けて

売却が決まったと明暗を分けるかのような結末のようです。

 

しかし、近隣の高速インター至近のスキー場などはもっと早くから経営交代しており、やはり

再建計画が遅すぎた感は強いのです。設備や利用しやすさやコースの歴史的価値とかもっと

市民が残す方向で動いてよかったのではと思わずにはいられません。今回2000円台と格安の

料金で利用した飯綱リゾートと飯綱高原ももうこのようなお手軽値段で利用できなくなるのでしょう。

 

他の設備の小さい村のスキー場がまだ元気に営業しているのに残念でなりません。

 

秩父市でも最近の市の様子を鑑みるとこういった経営センスの問題は存在し、ミューズパークという

リゾート法の遺産のような施設になんら有効利用もされず本来ならここに温泉リゾートとスキー場など

もできたのにスケート場の廃止やミューズパークの譲渡など受けても積極的な施策はなく市役所などの

非生産施設に巨額の費用をかけたりとまったくの将来性も地元発展の考えもないが自然保護とか環境とか

耳障りの良いかっこだけのフォーラム等が市民間では行われていますが、それになんのいみがあるのか。

 

今秩父市では人口が減り道路拡幅工事や電柱埋設などがされていますが、それとともに空き家が次々に

取り壊されスカスカの町になっています。わが町内も毎週のように葬式の報が回覧板で回り8090の人が

亡くなっています。地域役員の職にある時に年寄り家庭の多さは知っていましたが、今更ながらにその

人たちがいなくなっている現実と家まであちこちで取り壊されています。

 

3.11が近づき、この今日のような雨だとあの計画停電の寒さを思い出します。

 

10日近辺はいつも豊島交流でバスケの試合があり、あの地震の次の日も当然中止になり、

体育館自体も地震で天井版が落ちる被害がありしばらく使えなくなりました。

ラジオでは秩父市役所崩壊というニュースが流れたものだから秩父の被害を予測したひとから

支援物資などが届き我が家も計画停電のない地域の人から電池やら湯たんぽやらが送られて

きました。

 

市役所と目の鼻の先の我が家では崩壊と言われた市民会館や市役所は全く動ぜず建っているように

みえますが、その後の経緯と現在の市政を考えると今のすごいスピードで進む過疎化も何の先見性も

計画もない人々の市役所建設や自然保護や環境観では何も守れな現実を強く感じます。

 

斯様にこの三月というのは厳しい現実を目の当たりにし、自然も厳しい寒暖の激しい季節なのです。

 

こんな季節にそっと寄り添うブレンドは今までの冬のブレンドとは違う趣が必要です。

 

その違いを感じてみるのも一興です。冬の間活躍したケニアも売り切り、カロシトラジャ、

ニカラグアカサブランカ、パプアニューギニアといった春先にふさわしい豆に切り替わりました。

春を見つける散歩の途中にでもお立ち寄りください。

 

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今月の季節のブレンドは

2019年03月01日 09時18分27秒 | 珈琲

最近の話題で一番ショッキングだった話題とはマルコメの生産ラインナップについて

です。

マルコメの味噌は日本で一番の味噌会社ですが、その生産全商品が出汁入りなんだ

そうです。つまり今や各家庭でみそ汁は出汁をとるという文化がなくなりインスタントと

境がなくなりつつあるのです。

 

それは泊まる旅館の味噌汁でも感じることですが、かなり高い高級リゾートの旅館でも

朝の味噌汁はお客が種が入った椀に味噌汁を注ぎいれネギなどの薬味を入れるという

スタイルが殆どです。

 

宿に泊まって増えるワカメでない生のワカメで作った味噌汁が出て来るなんてことは

ないのです。これは逆に農家体験旅館とか料理を売りにするペンションとかこじんまりとした

宿に行かないと味わえないことなのかもしれません。

 

しかし、インスタント化はどんどん進んでいてコンビニのような料理が自宅でも簡単に

作れる調理器具も普及しているのです。それは電子レンジなどの温めるだけの調理から

電気圧力鍋などご飯が炊けたり複雑な煮込み料理が簡単にできるなどその出来が目を見張るもの

であり、魚焼き機なども昔の七輪で焼いたもののイメージから遠く魚焼き機なのに煙も匂いも出ない

というものもあります。どんどん便利で一人でも困らないという道具の進化で独身が増えるわけだと

思わせます。ただ、最近の流行りとしてキャンプがあり、ひとりでも冬デモキャンプするのが流行りとか

というのはこの便利すぎる世の中への裏返しで孤独を楽しんだり、不便を楽しんだりする人がいると

いうことでしょう。

 

反面本格本物を楽しむという事がないがしろになっていないかという気もします。

 

楽をして済むのなら何も苦労していばらの道を行くこともないと誰でも思います。

しかし、そこを通らないとたどり着けないことも世の中あるのです。

本格本物を味わうには欠かせないものというのは存在します。

キャンプの場合、その甘苦を味わうようなもので別にその先のゴールを目指すより

甘苦だけをクローズアップしているような気もして本来の味わうべきものとは違う気も

します。

 

そんなことをあれこれ思うときにこの三月という季節の持つ特色が強くイメージされ

人々が持つ終わりの季節でありけじめの月のような中に人々はどんな思いと味を求めるかと

自問する時にふと昔学校で聞いたこの曲のイメージが重なるのでした。

それが『早春賦』であり、これは完全な恨み節のような歌詞でしかし、まさにこの時期の事

はこの歌のままなのです。

 

先月と違う深まるチョコ味からそこに浸っている自身に喝を入れこの季節を乗り切りたいと

思いブレンドしました。先月からのイメージの切り替わりを堪能してください。

 

 

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