金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『群青の夜の羽毛布』

2005-10-03 11:49:47 | 映画の感想
『群青の夜の羽毛布』(磯村一路 監督)

山本文緒さんの小説の、乾いた毒のある視線が好きです。
原作がおもしろかったので見てみました。
本上まなみさんの演技が、不安定で幸薄そうなさとるの雰囲気にぴったり。
家庭の中の異常な、いたたまれない空気もよく出ていました。
原作を読んだときは鉄男がどうにも好きになれず、
どうして彼がさとるに執着するのかもいまいち理解できなかったのだけど、
映画版では恋のはじまりが生き生きと描かれていて納得。
エンドロールで山本さんの名前を見つけて、
「えっ、出てたの!?」
と思わず巻き戻してチェックしてしまいました。
超脇役なのに妙に存在感があったのは、原作者だったからなのか…。

コメント
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