金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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3:永井路子 『乱紋(下)』

2006-01-03 13:20:26 | 06 本の感想
永井路子『乱紋(下)』(文春文庫)
★★★★☆

もう大野時代のおごうさまには戻れないのね……

二人めの夫・秀勝に先立たれ、秀忠に嫁ぐことになったおごう。
もともと感情を表に出さない人物として描かれていたのだけど、
下巻になって急に存在感が薄くなってしまったような気がする。
結果として意地の悪い姉たちをしのぎ、勝利者になったわけだけれど、
十年前に読んだときには感じなかったこの悲しさは
いったいなんでしょうか……。

三姉妹の仲の悪さがよい感じ。
幼くして波乱の生涯を送ってきた姉妹どうし、
血の絆みたいなものがありそうなものだけど。
皮肉やあてこすりにまみれたやり取りがおもしろくも悲しい。

コメント
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