
★★★★☆
もう大野時代のおごうさまには戻れないのね……
二人めの夫・秀勝に先立たれ、秀忠に嫁ぐことになったおごう。
もともと感情を表に出さない人物として描かれていたのだけど、
下巻になって急に存在感が薄くなってしまったような気がする。
結果として意地の悪い姉たちをしのぎ、勝利者になったわけだけれど、
十年前に読んだときには感じなかったこの悲しさは
いったいなんでしょうか……。
三姉妹の仲の悪さがよい感じ。
幼くして波乱の生涯を送ってきた姉妹どうし、
血の絆みたいなものがありそうなものだけど。
皮肉やあてこすりにまみれたやり取りがおもしろくも悲しい。