金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『蒲田行進曲』

2006-01-15 13:40:31 | 映画の感想
『蒲田行進曲』(深作欣二 監督)
★★★★★

蒲田駅の音楽を聞くたび思いを馳せたものだが、ようやく見られた!
スターの銀ちゃんから妊娠した恋人・小夏を押し付けられた大部屋役者のヤス。
ヤスを中心とした三人の悲喜劇が描かれる。
唖然としたラストだったけど、芝居というものをよくあらわしている気がした。
それにしても、銀ちゃんってどうしようもない男だよな!
小夏が惹かれ、思い切れない気持ちはなんとなく想像ができるのだけど、
ヤスがどうしてあんなに彼に心酔してるのかは、さーっぱり。
松坂慶子は、溌剌としてて光っていた。
ヤスの実家へ行ったときの、髪を束ねて白地の浴衣を着ている姿が特にきれいでした。
そして何よりも平田満。
うだつのあがらない、甲斐性なしの男をやらせたら、
彼の右に出るものはいないとわたしは信じている!(褒め言葉です)
彼に最高にときめいたので、★5つ。

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13:乃南アサ 『鎖〈上〉』

2006-01-15 13:38:56 | 06 本の感想
乃南アサ『鎖〈上〉』(新潮文庫)
★★★★★

『凍える牙』は動物好きでないこともあって、
今一歩のめりこめないところがあったのだけど、
今回は最初からぐいぐい引き込まれて、
眠いのにすぐさま下巻を読み始めてしまった。
むかつくとは聞いていたが、本当に腹が立った。なんだこの男!
でもいるよね、こういう人って……。
『ヴァンサンカンまでに』でも思ったけど、乃南さんは
女性の心理描写だけでなく「小物」な男を描くのもうまいと思う。

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