川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮社)
★★★★★
感じの良い容姿とふるまいで次々と女性遍歴を重ねる
ニシノユキヒコ。
恋のはじまりと終わりを、彼と交流のあった10人の女性たちが
語る連作短編集。
『センセイの鞄』を除き、すごく好き!と言える話のなかった
川上弘美だけれど、これは好き。
ふわふわとしたうわの空の雰囲気で、ちょっと悲しくせつない。
好きなフレーズもいっぱい。
こういう男の人っているなあ。
きっと同性から見るとたいしたことがなくて、
軽んじられそうなんだけど、異性にはめっぽうもてて、
最後には憎まれずに憐れみを抱かせてしまうような。
学生時代のバイトの先輩にすごく似たタイプの人がいたので、
なんだか妙な説得力を感じてしまった。
自己憐憫の強い人がわたしは苦手で、読みながら
「自分のこと可哀想だと思ってるだろニシノ!」
と思ったのだけれど、実際近くにいたら
恋しちゃうかもしれないわ~
本屋さんのポップに
「結局女はダメ男が好き!」
と書いてあったのにウケました。
★★★★★
感じの良い容姿とふるまいで次々と女性遍歴を重ねる
ニシノユキヒコ。
恋のはじまりと終わりを、彼と交流のあった10人の女性たちが
語る連作短編集。
『センセイの鞄』を除き、すごく好き!と言える話のなかった
川上弘美だけれど、これは好き。
ふわふわとしたうわの空の雰囲気で、ちょっと悲しくせつない。
好きなフレーズもいっぱい。
こういう男の人っているなあ。
きっと同性から見るとたいしたことがなくて、
軽んじられそうなんだけど、異性にはめっぽうもてて、
最後には憎まれずに憐れみを抱かせてしまうような。
学生時代のバイトの先輩にすごく似たタイプの人がいたので、
なんだか妙な説得力を感じてしまった。
自己憐憫の強い人がわたしは苦手で、読みながら
「自分のこと可哀想だと思ってるだろニシノ!」
と思ったのだけれど、実際近くにいたら
恋しちゃうかもしれないわ~
本屋さんのポップに
「結局女はダメ男が好き!」
と書いてあったのにウケました。