
★★★☆☆
著者は気象研究家(故人)。
出産や死亡と月の満ち欠けの関係、
月齢と地震の関係、
吉凶を表す六曜の真偽……等
地球上の生物と月との関係について
暦の歴史や伝承を中心に述べた本。
最初の「月についての概説」は天文学上の
基礎知識の確認になっているのだけど、
知識があること前提の書かれ方で、
大部分、なにを言っているのかさっぱり。
本筋とは関係の薄いことだけれども、
カエサルとアウグストゥスがそれぞれ
自分の誕生月や戦勝記念に自分の名前をつけて、
それがJulyとAugustになった、という話は知らなんだ。
そして意外なところに藤原正彦氏が登場。