金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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158:アンソロジー『初恋リアル』

2010-09-11 10:52:05 | 10 本の感想
アンソロジー『初恋リアル (YA!ENTERTAINMENT)』(講談社)
★★★☆☆

【収録作品】
香坂直「初恋のたねは、ころんとゆれる。」
菅野雪虫「マッチ売りの少年」
樫崎茜「ローリングストーン」
片川優子「東京プリン」
椰月美智子「恋の石」

著者がみんな講談社児童文学賞出身ですね。
アンソロジーはやはり個々の作品の
出来・不出来の落差が激しい。
以下、一部感想。

「マッチ売りの少年」
菅野雪虫さんって、初めて読んだんだけど、
後味の悪さは勘弁してくださいって感じでした。
でも、作品としてきちんと完結していて、
過不足がなく、その点ではいちばん良かった。
たぶん、上手い作家さん。

「東京プリン」
『ジョナさん』である程度予想がついていたけど、
この作家さん、きっとこの、何を言いたいのかわからない、
ヤマなし・オチなしが作風なんだな。
『佐藤さん』はそうでもなかったけど。

「恋の石」
おそらく、このシリーズのターゲットである年齢層よりも
上の年齢の女性のほうが共感できるんじゃないかしら。
主人公がなぜ若い男の子に恋されているのか、
さっぱりわからない。
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157:岩井俊雄 『アイデアはどこからやってくる? 』

2010-09-11 10:33:55 | 10 本の感想
岩井俊雄『アイデアはどこからやってくる? (14歳の世渡り術)』(河出書房新社)
★★★☆☆

原稿に使えるかな?と思って借りてきたのだけど、
具体的な商品の説明が多くて、
字数の条件にも合わず、無理でした。

著者は「メディアアーティスト」。
縦に開く絵本や、視覚と聴覚を組み合わせた学期など、
自分がつくった作品を、そのアイデアの出てきた過程を
まじえつつ紹介している。
「こんな商品があるのか」というおもしろさはあったけれど、
本のテーマ「アイデア」に関わる内容としては
特に印象に残ることもなし。

それにしても、この「14歳の世渡り術」というのは、
コンセプトとして「よりみちパン!セ」みたいなのを
狙っているのだろうか。
児童書コーナーでも影の薄い感じだったけれど。
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