金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

181:橋本治 『勉強ができなくても恥ずかしくない〈3〉』

2010-11-07 20:35:58 | 10 本の感想
橋本治『勉強ができなくても恥ずかしくない〈3〉それからの巻 』(ちくまプリマー新書)
★★★☆☆

お母さんの陰謀で家庭教師をつけられた小学六年生。
中学受験に失敗し、公立中学で楽しい生活を送る中学時代。
大学受験に向けて盛り上がるクラスメイトについていけず、
徐々に孤立し学校嫌いになっていく高校時代。
大人になり、「学ぶ」ことを見つめなおす完結編。

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高校生にしては幼すぎるんじゃないか……と思われるケンタくん、
大学受験に興味を持てず、クラスから浮いていく。
幸福で楽しくやっていた学校生活の最後にこの展開は悲しいのだけど、
いつまでも子ども時代と同じようにはやっていけないし、
まあ、これは浮くよね……。
このシリーズは著者の自伝的小説になっているのだけど、
ラストと現在の著者のポジションを考えると、
これまでのケンタくんの歩みをふり返って
涙ぐみたいような気持ちになる。
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180:橋本治 『勉強ができなくても恥ずかしくない〈2〉』

2010-11-07 20:30:51 | 10 本の感想
橋本治『勉強ができなくても恥ずかしくない〈2〉やっちまえ!の巻』(ちくまプリマー新書)
★★★☆☆

小学校高学年になったケンタくん。
勉強もできず、友達もできなくてお母さんに叱られてばかりだった
ケンタくんにも、徐々に変化が現れる。
紙芝居を見るためにお母さんの財布から盗んだお金、
ビー玉遊びで負け続けた中で発見した「学び」、
誘われて受けにいった模試で思いがけずおさめた良い成績。
ケンタくんは学校で幸福な時間を過ごすようになっていた。

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本自体はあっというまに読めちゃう薄さなんだけど、
中身はなかなか考えさせられる内容になっています。
素直で自分で物事を考え、答えを見つけていく
ケンタくんの成長もほほえましい。
「すこしぐらい悪いことをしないと、元気な子にはなれない」
っていうの、身に覚えがあるなあ。

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179:川島隆太 『脳を育て、夢をかなえる』

2010-11-07 20:24:35 | 10 本の感想
川島隆太『脳を育て、夢をかなえる―脳の中の脳「前頭前野」のおどろくべき働きと、きたえ方』(くもん出版)
★★★☆☆

仕事で。
脳科学ブームはまだまだ続くのかなあ……
仕事柄、似たような文章を何回も読まなければならず、かなり食傷気味。

本書は小学生にもわかる易しい文章とカラー図表で、
読書、ゲーム、会話などなど、人間のさまざまな行動に際し、
脳のどの部位が働いているのかを示し、
脳を鍛えるにはどうしたらいいのか?ということを述べた本。
出版された2003年当時には、新鮮な話題だったのかな~。
子供向けでわかりやすいし、
初めてこの類の本を読む子にはなかなか興味深いんじゃないかと
思うので★3つ。
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