金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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8:重松清 『小学五年生』

2011-01-26 12:06:24 | 11 本の感想
重松清『小学五年生』(文藝春秋)
★★★★☆

【収録作品】
「葉桜」
「おとうと」
「友だちの友だち」
「カンダさん」
「雨やどり」
「もこちん」
「南小、フォーエバー」
「プラネタリウム」
「ケンタのたそがれ」
「バスに乗って」
「ライギョ」
「すねぼんさん」
「川湯にて」
「おこた」
「正」
「どきどき」
「タオル」

転校によるクラスメイトとの別れ、家族との死別や
女の子に対する淡い恋心や性への関心。
小学五年生の少年たちを主人公とした十七編の短編を収録。
今年一年だけでも、模試や問題集、入試問題で
何回見たことだろうか……ってくらい、
中学入試関係の国語では頻出の一冊。
ままならない人生に向かい合う少年のせつなさ、
片想いの女の子のことを考えたときの悶々は、
重松清だなあ!といった感じ。
学級委員選挙のときのそわそわや、
バレンタインデーの絶望は、
すっかり忘れていた小学校の風景でした。
コメント
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