
★★★☆☆
因島で生まれ育った中学三年生の千波は、
同じ島に生まれた人気ロックバンド・ポルノグラフィティの
大ファン。
同じくポルノファンの恵とともに、ハルイチの実家に行って
ピンポンダッシュ。
施設から引き取られ、弟となった大地に優しくできないことに
自己嫌悪を感じ、島を出るか残るか、進学先にもこころが揺れる。
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今年の読書感想文推薦図書。
うーん。悪くはないけれど、好みではなかったな。
大地に対する感情と、母を巻き込んだ事件を通して
変化していく話の流れは好きだったんだけど、
家族の物語と、因島という舞台設置とポルノグラフィティの
組み合わに必然性を感じられなかったうえに、
(因島とポルノのつながりはもちろんわかるが)
あこがれの対象が実在の、しかも現役で活躍中のバンドだと
いうのが邪魔をして、虚構の世界に入って行けなかった。