金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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2:豊島ミホ 『夜の朝顔』

2011-01-04 18:21:18 | 11 本の感想
豊島ミホ『夜の朝顔』(集英社文庫)
★★★☆☆

田舎の小学校に通う女の子・センリを主人公にした連作短編集。
クラス内の人間関係にハラハラしたりうんざりしたり、
男の子やおしゃれに対する興味が薄く、そのことでなんだか
バカにされているような気がしてモヤモヤしたり。
小学校時代の教室の中や、女の子社会には、
確かにこういうところがあったな~……と、
なんだか胸の中にいくつも小石を投げ込まれたような
ズーンと重い気分になってしまう。
最後の表題作はきれいすぎて、他の話とはちょっとムードが
ちがうのだけど、これはこれで好き。
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1:信田さよ子 『ザ・ママの研究』

2011-01-04 18:04:23 | 11 本の感想
信田さよ子『ザ・ママの研究』(よりみちパン!セ)
★★★☆☆

この人の名前、どこかで聞いたことがあると思ったら、
『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』の人か。
本屋で見かけただけで未読ですが、インパクトのあるタイトルで
印象に残っていたのでした。

さてこの本のコンセプトは、
母との関係に悩む娘たちに贈る、
母に関する「傾向と対策」。
母親を7タイプに分類して、
それぞれの特徴と付き合い方を提案している。
読みやすさを重視しているためか、
個人的には内容的にちょっと物足りないのだけど、
虐待や教育の問題が取り沙汰される今、こういう内容の本を
子ども向けのレーベルに入れるのは意味のあることではないかしら。
今となっては「喉元過ぎれば暑さを忘れる」だけれども、
思春期の頃のわたしにとっても、友達と同じくらいの頻度で
母親が悩みの種になったもんなあ……

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