金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

73:藤谷治 『船に乗れ!〈1〉』

2011-06-18 13:55:30 | 11 本の感想
藤谷治『船に乗れ!〈1〉合奏と協奏』(ポプラ社)
★★★☆☆

音楽一族の中、音楽に縁のない両親から生まれた
津島サトルは、チェロを学び芸高を受験したが失敗。
祖父が学長をつとめる新生学園大学附属高校音楽科に
進んだサトルは、ヴァイオリン専攻の南枝里子に出会い、
一目ぼれする。

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一年くらい前?籐子ちゃんに会ったときに薦めてもらって
携帯にメモしていたんだけど、忘れていた
携帯を買い換えたので、そのときにメモを発見して
読んでみた次第。

1巻はまだ様子見といったところ。
1巻の中心になっているのは、音楽を通じて親密さを増す
同級生との関係や、南への恋心?
今の段階ではそれほど「好き!」ってわけでもないのだけど、
伊藤と南の間の空気が気になる。
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72:西村すぐり 『ぼくがバイオリンを弾く理由』

2011-06-18 13:28:18 | 11 本の感想
西村すぐり『ぼくがバイオリンを弾く理由』(ポプラ社)
★★★☆☆

広島の両親のもとを離れ、神戸にバイオリン留学していた
小学生のカイトは、コンクールに落選し、
バイオリンをやめようと決意する。
母が病院に運ばれたと聞いたカイトは広島に帰り、
バイオリンにふれないまま、かつての同級生と
サッカーに興じる日々。
広島へ帰る途中で会った女性から手渡された
一枚の楽譜が、バイオリンから離れていたカイトを
導くことになる。

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ポプラズッコケ文学賞(ひどい名前だ)入選作。
以前、しゃちほこ村の図書館で予約を入れたのだけど、
所蔵数が少なくちっとも回ってこないので
あきらめたのでした。
存在を忘れていたところへ、会社に寄付されてものの中に
これが入っていて、びっくり。

表紙の絵とあらすじから、鼻持ちならん、
こまっしゃくれたガキが屁理屈こねてる話だと
予想していたんだけど、予想に反して主人公は可愛い。
楽器が弾ける男の子はいいよね(顔が可愛ければなお良し)。

ズッコケ三人組シリーズの名を冠した賞にしては
優等生的でやや地味??だけど、
終盤は光に包まれたようなイメージのやさしい読後感で、
ああよかったね……と素直に思える。

イラストはスカイエマ。
「12歳たちの伝説」の表紙で初めて見たんだけど、
この人のカラー絵、いいなあ。
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