金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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映画:『わたしに会うまでの1600キロ』

2015-09-01 17:23:30 | 映画の感想
映画:『わたしに会うまでの1600キロ』(ジャン=マルク・ヴァレ監督)
★★★☆☆3.5

【「シネマトゥデイ」のあらすじ】

砂漠と山道を徒歩で旅することにしたシェリル(リース・ウィザースプーン)。
旅をスタートさせる少し前、シェリルは母の死を受け入れられず、
薬と男に溺れる日々を送り、結婚生活は崩壊してしまう。
シェリルは人生について思い直し、自分自身を取り戻そうと決意。
こうして彼女は旅に出たが、寒さが厳しい雪山や極度の暑さが
体力を奪っていく砂漠が彼女を苦しめ……。

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「毎月1日は映画の日!」ということで
今日映画館で観た映画・その2。

過酷な環境に身をさらしたり、女性一人だということで危機を感じたり、
といった小さな起伏はあるけれども、ストーリー上、
大きな山場があるわけでもない。
ただひたすら歩き、その過程で
フラッシュバックのように頻繁に過去のシーンが挿入されて、
母との間にある愛情だったり、母を失った後の自暴自棄な生活だったりが
浮かび上がるようになっている。
好き嫌い分かれそうだけど、わたしは好き。
最近登山を始めたから、その分ちょっと
共感しやすくなっているのかもしれない。
自分が散歩や登山、旅に求めているものって、
観光地や美しい自然の風景じゃなくて
こういう思索の時間なんだよな~。
何も起こらない、だけど思索する中でぐっと「自分」に没入していくと
ふっきれたり、気持ちの上で決着がつくことはある。
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映画:『ナイトクローラ-』

2015-09-01 16:13:13 | 映画の感想
映画:『ナイトクローラー』(ダン・ギルロイ監督)
★★★☆☆

【「シネマトゥデイ」のあらすじ】
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。
たまたま事故現場に出くわした彼は、
そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれる
パパラッチの姿を目にする。
ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、
事件現場、事故現場に駆け付ける。
その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。
やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようと
ルイスもとんでもない行動を取る。

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「毎月1日は映画の日!」ということで
今日映画館で観た映画・その1。

仕事もなく盗んだ資材を売って金を得ていた男が、
偶然事故現場に遭遇し、現場を撮影する男と出会ったことから
自らもスクープを追い求め、常軌を逸していく。
犯罪ではないけれども倫理的にはまずい、というラインを超え、
スクープのために、警察に提供すべき情報も隠し、
「現場」を作り上げるようになっていく過程が
スピーディに描かれていて、ドキドキ。
狂気の果てに待っているのは破滅、と思いきや、
主人公がたいしたダメージも受けずに、
成功者として終わっているのは釈然としない……。
華のあるタイプの作品じゃないと思うし、
ものすごくおもしろかった!というわけではないのだけど
1000円分は楽しめました。
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