
【Amazonの内容紹介】
平安でとても文学的だった時代の猫は、
やがてペットとして愛玩されるようになって、
いつのまにか化けたり、喋ったり…。
「枕草子」「源氏物語」そして、江戸、明治―。
猫はどのように描かれ、どのような存在だったのか?
奇談・異聞集なども交えて、人間と猫の長い歴史を辿る。
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一部分しか読んでいないので、好み度★はなし。
なんとなく猫派の方が優勢の印象があるのだけれども、
わたしはどちらかと言えば、犬派である。
「なんでそんなに猫がいいんだよ!!」
という気持ちが、この本を手に取った発端。
怪異にはまるで興味がないので、説話を取り上げたパートは流し読み。
猫の歴史と、平安時代の作品に登場する猫を取り上げたパートを中心に読んだ。
宇多天皇と一条天皇が猫を可愛がっていたのは知っていたけど、
悪左府と呼ばれた頼長の逸話は初めて知った。
少年時代の頼長が、病気の猫のために千手観音を描いて、
「病気を治して、十歳まで生かしてください」
って祈った、ってエピソード、めちゃ可愛い。
そして、定家が懐に猫を入れて可愛がっていたっていうのにも
胸キュンである。