杉森久英『天皇の料理番 (下)』(集英社文庫)
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
好奇心旺盛な篤蔵は、寸暇を惜しみ熱心に修業を続け、
華族会館、そして上野の精養軒で働くことになる。
フランス語も習得し、ついに西洋料理の本場、パリへ。
各国の王室貴族などが集まる一流ホテルで下働きとしてスタートした彼は、
人種や言葉の壁、文化の違いを乗り越えて、
一人前の料理人として認められていく―。
大正と昭和の時代、宮内省主厨長まで登りつめた男の生き様を描く感動長編。
**************************************************
フランスで明治天皇の体調不良の報に胸を痛め、
崩御に号泣する主人公がなんか可愛い。
まだ宮中で働く前なのにね。
帝の神格化が強化され始めたのって、
明治に入ってからだと思うんだけど、
ここまで浸透してたんだろうか。
実際に「天皇の料理番」だった時期は、ページ数でいうと
全体の4分の1ほど。
秋山篤蔵の伝記といった感が強い。
人格的には首をかしげるところの多い主人公だが、
勉強熱心なところと負けん気の強さは賞賛に値する。
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
好奇心旺盛な篤蔵は、寸暇を惜しみ熱心に修業を続け、
華族会館、そして上野の精養軒で働くことになる。
フランス語も習得し、ついに西洋料理の本場、パリへ。
各国の王室貴族などが集まる一流ホテルで下働きとしてスタートした彼は、
人種や言葉の壁、文化の違いを乗り越えて、
一人前の料理人として認められていく―。
大正と昭和の時代、宮内省主厨長まで登りつめた男の生き様を描く感動長編。
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フランスで明治天皇の体調不良の報に胸を痛め、
崩御に号泣する主人公がなんか可愛い。
まだ宮中で働く前なのにね。
帝の神格化が強化され始めたのって、
明治に入ってからだと思うんだけど、
ここまで浸透してたんだろうか。
実際に「天皇の料理番」だった時期は、ページ数でいうと
全体の4分の1ほど。
秋山篤蔵の伝記といった感が強い。
人格的には首をかしげるところの多い主人公だが、
勉強熱心なところと負けん気の強さは賞賛に値する。