
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
伏木商店街は一見、どこの街にもあるような駅前の商店街。
でも、おいしい洋食屋や、腕のいい靴屋にまじって、
特別仕上げで運気アップのクリーニング屋(「クリーニングの柴田」)や、
持ち主がいなくなった“時”を預かる時計屋(「間下時計舗」)、
思い出が蘇るメンチボールを揚げる肉屋(「塚田精肉店」)もあるし、
倦怠期の夫婦が仲直りするオツな映画館もある(「シネマエウレカ」)。
看板犬ならぬ、看板怪獣だっている(「三ツ谷煙草店」)。
迷いこんだら抜けられない、魅惑の商店街にようこそ―。
星新一を継ぐショートショートの名手が贈る31の物語。
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ああ、伏木=ふしぎ=不思議なのか!
と読み終わってから気づいた。
「星新一を継ぐ」という売り文句のせいで、
星新一並みのキレを期待してしまったのがよくなかった。
これだけのネタを店や職業に絡めてひねり出すのは大変なことだと思うし、
初めて知った知識もあって楽しめたし、
決して面白くないわけではないのだが。