![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
★★★☆☆3.5
【Amazonの内容紹介】
三島由宇は若葉小学校児童会の副会長にして、五年二組の学級委員。
学校行事も、おうちのことも、何でもビシッとしきりたい。
お父さんが会おうともしないおじいちゃんは、じつは政治家で、
選挙運動を手伝う“特別な春休み”を過ごすことに…。
十八歳選挙権が実現したいま必読!
小学生から政治や選挙の仕組みが頭に入る物語。
**************************************************
先輩から借りた本。
この作家さんは、
「題材は面白いのに話がつまらなくて、もったいない」
という印象が強いのだけども、これまで読んだ著作の中では、
面白かったのではないだろうか(一回しか寝落ちしなかった)。
序盤からきちんと展開に山が作ってあったし。
児童会にかかわる小学5年生の女の子を主人公に設定することで、
身近な案件を題材にして、
「みんなの望みが一致することはない」
「考えるより実行することのほうが難しい」
という前振りをしておいてから、国政選挙へ舞台をシフトさせ、
子供にも作品世界に入っていきやすいようにしている。
大人の自分にも知らないことがたくさんあった。
「お母さんの死」と「祖父と父の確執」、
「選挙活動中の裏切り」という深堀りできそうな要素を
あっさり表面的なものにとどめている。
(特に裏切りは、かなりセンセーショナルな出来事だと思うのだが……)
これはほかの著作にも見られる傾向なので、
作者さんの癖なのかなあと思うけど。
タイトルが内容と結びついていないのだが、
続きがあるのかな?