服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』(中公新書)
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの
中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、
財政と国際収支の恒常的赤字であった―。
本書は物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、
あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。
今回、九四年のルワンダ動乱をめぐる一文を増補し、
著者の業績をその後のアフリカ経済の推移のなかに位置づける。
******************************
ここ一か月ほど忙しすぎて、
読んだ本の題名すら覚えていない……。
そんなわけでものすごく久しぶりの読書記録。
この本は、結構前に、「まるで今はやりの異世界転生もの」みたいな触れ込みで
話題になってたんじゃなかったかな。
わたしもそれで存在を知ったはず。
今のようにネットもない、アフリカの小国に関する情報など
国際機関の中にも十分にあったとは言えない時代に、
単身でルワンダに赴任した日本銀行の行員が、
異文化の中で悪戦苦闘して国を立て直していく記録。
自分に経済の知識が足りないせいで理解できないことも多かったのだけど、
ルワンダ人への偏見や、外国人商人・顧問の言い分に惑わされることなく、
対話によって現地の実情をとらえ、
政府の人間や商人たちと渡り合う著者の能力の高さに舌を巻く。
新たに作り上げた国のシステムが、
その後の動乱で崩壊してしまうことも含めてドラマチック。
★★★☆☆
【Amazonの内容紹介】
一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの
中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、
財政と国際収支の恒常的赤字であった―。
本書は物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、
あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。
今回、九四年のルワンダ動乱をめぐる一文を増補し、
著者の業績をその後のアフリカ経済の推移のなかに位置づける。
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ここ一か月ほど忙しすぎて、
読んだ本の題名すら覚えていない……。
そんなわけでものすごく久しぶりの読書記録。
この本は、結構前に、「まるで今はやりの異世界転生もの」みたいな触れ込みで
話題になってたんじゃなかったかな。
わたしもそれで存在を知ったはず。
今のようにネットもない、アフリカの小国に関する情報など
国際機関の中にも十分にあったとは言えない時代に、
単身でルワンダに赴任した日本銀行の行員が、
異文化の中で悪戦苦闘して国を立て直していく記録。
自分に経済の知識が足りないせいで理解できないことも多かったのだけど、
ルワンダ人への偏見や、外国人商人・顧問の言い分に惑わされることなく、
対話によって現地の実情をとらえ、
政府の人間や商人たちと渡り合う著者の能力の高さに舌を巻く。
新たに作り上げた国のシステムが、
その後の動乱で崩壊してしまうことも含めてドラマチック。