金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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103-109:灰原薬 『応天の門1~7』

2017-11-28 21:58:25 | 17 本の感想
灰原薬 『応天の門1巻~7巻』(新潮社)

【Amazonの内容紹介】

時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、
都で突如起きた女官の行方不明事件。
「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、
ひとりの青年と出会う。
その少年の名は――菅原道真。
ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――
身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが
京で起こる怪奇を解決!? 
「回游の森」「SP」の気鋭・灰原薬がおくる、
平安クライム・サスペンス!

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ずいぶん前に読んだ。
漫画の感想はふだん残していないんだけども、
8巻を読むまでに間が空きそうなので
再読がてらメモ。

学習漫画以外で、この時期を舞台にした作品って珍しい気がする。
伴善男や源融にスポットがあたってる時点で、
歴史オタにはときめき不可避でしょう。
藤原良房&基経が敵役で、主人公サイドが道真&業平って時点で
悲劇の予感しかしないのであるが、そこをどう描くのかというところにも
期待大。

ストーリーは、平安京で起こる大小の事件の謎解きという横糸に、
宮中での権力争いという縦糸が絡んだ作り。
7巻は、良相が兄の良房を出し抜いて取り付けた
多美子の入内まで。
コラムも面白い。

【覚書】
・良房と良相、基経、高子と、一族内でぎすぎすしまくった藤原北家。
・だんだん伴善男を好きになってしまう作り。
 お父ちゃんの化け物じみた気力に対して、息子が気弱すぎ……。
・忠臣が師である是善のもとを離れ、基経に従う動機が
 回想で明かされて苦しい。
・今後も何かやらかしそうな紀豊城
・深刻な若いイケメン不足(おっさん率高し)

コメント
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