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金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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現在、記事の整理中。

129:鳴神響一 『斗星、北天にあり』

2019-08-15 23:19:56 | 19 本の感想
鳴神響一『斗星、北天にあり』(徳間書店)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

「斗星(北斗七星)の北天に在るにさも似たり」
と評された出羽国(秋田県)の戦国大名安東愛季(あんどう・ちかすえ)。
秋田を統一した知る人ぞ知る英雄である。
檜山と湊の安東氏を統一し、蝦夷を治め、信長、秀吉とも誼を通じ、
民のための国造りに心血を注いだ愛季の一代記。
北斗の星の如く輝く愛季の生き様に心が奮える!

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まず、戦国時代なのに有名どころではなく、
秋田の安東氏にスポットをあてた時点で
高評価が前提。
安東氏って、秋田氏って名前をかえて
大名として生き残ってたんだ……。
当時の東北については、伊達を除いてスポットがあたることが
少ないから、知らないことだらけで楽しめた。

ただ、登場人物がキャラ立ちしてないから、
その関係性や命運にあまり興味が持てなかった……。
主人公は強くて正しく、人間臭さがない。
唯一、キャラクターとして印象的だったのは汀だけど、
再会したら、妻たちとたいして区別のつかない
普通の女になってしまっていた。
唯一ドラマとしておもしろかったのは、汀の子たちとのあれこれで、
ここで初めて主人公の感情に寄り添えた感じ。

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128:額賀澪 『拝啓、本が売れません』

2019-08-15 23:05:59 | 19 本の感想
額賀澪『拝啓、本が売れません』(ベストセラーズ)
★★★★☆3.5

【Amazonの内容紹介】

売れる本を作る方法を探し求めて見つけた答えとは…
『松本清張賞』『小学館文庫小説賞』をダブル受賞して
デビューした新人小説家がみた出版不況の現実。
文藝春秋より刊行予定の新作先取り掲載。

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名前と「ダブル受賞」だけは知っていたけれど、
読んだことのなかった作家さん。

ライトノベル編集者、書店員、ブックデザイナー、Webコンサルタント……と
本に関わるさまざまな職業の人たちに
「売れる本を作るには?」と話を聞きに行って得たものを
つづったエッセイ。
おもしろかった。
本好きな人はきっと楽しめるはず。

デビュー後しばらく単行本の初版が1万部を切らなかったなんて、
売れっ子なんだなあ……!
と、おそらくご本人の言いたいこととはズレた感心をしてしまった。

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