金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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大河ドラマ「麒麟がくる」#9

2020-03-15 20:00:47 | 20 本の感想
「村の者と同じ心にならねば」なんて言って
村人のために池に入る、
素直で天真爛漫、人なつっこい信長……

と思いきや、
とんでもねえサイコパスだった。


両親への結婚の挨拶に生首入りの首桶を持参して
信秀に怒られ、大荒れ。
慕って寄ってきた竹千代を「どけ!」と追い払ったけど、
彼の父親を殺したこと、何も思ってないよね。
帰蝶は彼と心を通わせているが、サイコパスっぷりを
まだ知らないのであった。

一方の十兵衛は、叔父の策略で妻木の館へ。
子どものころと同じシチュエーションを作り出して、
花びらで誘導し、十兵衛を待ち構えていた熙子が
マジで怖いんだけど……。
「あなた、わたしにお嫁に来いって言ったよね?」
と本当か嘘か不明のエピソードを持ち出し、
「子どものころの話だけど」って。
うかうかとトラップにひっかかって
ときめいちゃう十兵衛。

ようやくちょっと面白くなってきた。

【その他いろいろ】

・松平広忠、ベビーフェイスでめちゃ若く見えるんだけど、
 昔は結婚・出産が早かったから、竹千代の年齢を考えると
 おかしくはないのか。
 あっさり殺されちゃってびっくり。

・菊丸、松平の手のものだった。

・信長と信勝、それぞれについて語る土田御前の声音の違い!
 露骨だねえ。

・駒ちゃん、「麒麟」というモチーフを出すためだけに
 出てきた感がある。
 いなくてもストーリーに支障はないんじゃないかな?
コメント (2)
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51:アンソロジー 『わたしを決めつけないで 』

2020-03-15 19:39:51 | 20 本の感想
YA! アンソロジー わたしを決めつけないで (YA! ENTERTAINMENT)』(講談社)

【Amazonの内容紹介】

「お前、女子力ないな」と男子に言われてムカつきつつも、
「このままじゃいけないの?」と、不安にもなる。
誰にでもある「男らしさ」「女らしさ」の悩みを描く
「女子力なんてない!」(小林深雪)ほか、
「兄弟」をテーマにした「兄弟前夜」(落合由佳)、
「国籍」をテーマにした「夜の間だけ、シッカは鏡にベールをかける」(黒川裕子)、
「自分らしさ」をテーマにした「空、雲、シュークリーム、おれ」(大島恵真)の
4作を収録。

*********************************************

先輩から借りた本。

◆小林深雪「女子力なんてない!」

これ、いつ書かれたもの? めちゃ昔のものでは……?
と奥付を確認してしまったくらい(2018年刊)、
教師や美少女の書き方が古い……。
ティーンズハートから何も変わっていないな……と思ったけど、
恋心が冷めるのはちょっと意外だった。
「誰でも嫉妬するし、誰かに嫉妬される」というのもよかった。

◆落合由佳「兄弟」

主人公も義理の弟も好きになれなかったけど、きれいにまとまっている。
伏線をうまく使ってハッピーエンドにした手腕はお見事。

◆黒川裕子「夜の間だけ、シッカは鏡にベールをかける」

ハーフの女の子の「みんなとちがう」という悩みをテーマにしたこれが
いちばん読み応えがあった。
気に入らないところがひとつもない。
高校入試にも使われていた。

◆大島恵真「空、雲、シュークリーム、おれ」

ムードは好きなんだけど、主人公が何を目指しているのか、
話がどこへ向かっているのか、非常にぼんやりしている。
別の作品の番外編か? と思うほど、
いろんなことがはしょられていたように感じる。
そして、みみりんとまなみーって何?? 最後までわからず。

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