金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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244:渡部泰明 編『和歌のルール』

2020-11-25 14:16:22 | 20 本の感想
渡部泰明 編『和歌のルール
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

これだけ知れば楽しく読める10の和歌のルールをやさしく説明 !

高校の教科書に載っている作品を中心に、
和歌の魅力を味わうのに十分な10のルールを選びました。
初めて和歌を読む人々を思い浮かべて書かれた、
わかりやすくて本格的な和歌案内書です。

ルールさえ知っていれば、今よりずっと楽しめるようになるのです。
ルールといったってずいぶんたくさんあるのだろうなあ、と
不安にならなくても大丈夫です。
どんな競技でも、基本的なルールはそう多くはないでしょう。
そのルールのうち、とくに基本的なものを
解説するのが本書の狙いです。
これだけ知っていれば、和歌の一番大事な魅力を味わうのに十分、と
いうルールだけを選び出しました。

もしかしたら、十個のルールでは少なく思えるでしょうか。
でもこれだけわかっていれば、かなりのものです。
格段に和歌が面白く読めるようになること、請け合いです。

執筆は、上野誠/大浦誠士/小林一彦/小山順子/鈴木宏子/
田中康二/谷知子/中嶋真也/錦 仁/廣木一人/渡部泰明。

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章ごとに執筆者の先生が違い、
章の最後に執筆者がわかるようになっている。
途中で、
「もしやこれは……?」
と思った章が、著作を読んだことのある先生の
担当だったりすると、忘れているようで本の内容は
覚えているものだなと思う。

百人一首に取られた、
「春過ぎて~」「ひさかたの~」
の二種の枕詞は、枕詞の例として
取り上げられることが多いように思うのだけど、
実は用法としては珍しいものなのだそう。
驚き!
長歌についても知らないことがたくさんあった。

コメント
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