金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

240:河村恵利 『時代ロマンシリーズ 10 かがり火百万石』

2020-11-22 20:55:50 | 19 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

戦国時代、乱世の荒波に翻弄されながらも、
加賀百万石の礎を築いた前田利長・豪姫の愛と修羅!!

*************************
『かがり火百万石』 利家と松
『夜半の嵐』 利家の嫡男・利長と、信長の娘・永姫
『波振り』 利長と茶々
『花の香籠め』 利長と家康
『葉の上』 利長の弟・利政と蒲生氏郷の娘・籍 

1冊通して加賀前田家。

表題作は利家と松の話かと思いきや、
利家の姉嫁と松の関係が中心。
利家と松、10歳近く歳が離れてたんだな。

「夜半の嵐」の永姫とお麻阿の関係性、
歳の差夫婦の間の空気が可愛い。

茶々の人物像もテンプレートでなく好感が持てる。

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239:松薗斉 『日記に魅入られた人々 王朝貴族と中世公家』

2020-11-22 20:06:24 | 20 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

押し寄せる時代の波に順応しながらたくましく生きた
王朝貴族・中世公家の個性豊かな姿を、
日記研究の第一人者がわかりやすく解説する。

院政期から戦国時代まで――
いつの時代も一生懸命生きていた人々がいて、
面白い人物がたくさん蠢(うごめ)いていた! 
栄華が過去のものになりつつある時にも、
決してあきらめず前向きに、
押し寄せる時代の波に順応しながらたくましく生きていた
個性豊かな貴族・公家たちの姿を、
中世日記研究の第一人者がわかりやすく説き明かす。

第一章 人生を仕上げた男―藤原宗忠『中右記』―
第二章 日記の中のジキルとハイド―藤原頼長『台記』―
第三章 父と姉と娘と息子―藤原定家『明月記』―
第四章 経光くんの恋―藤原経光『民経記』―
第五章 やさしい宮様(中世の夫婦善哉日記)―貞成親王『看聞日記』―
第六章 戦国の「渡る世間…」―三条西実隆『実隆公記』―
第七章 言継さんの診察カルテ―山科言継『言継卿記』―
第八章 天皇様を支えます! ! ―戦国の禁裏女房たち『御湯殿上日記』―

***********************

同じシリーズの他の巻もチラ見したけど、
この巻はびっくりするほどライトでエンタメしてる。
読みたかったのは『民経記』の部分だけど、
他の部分も面白かった。
師である身分の低い儒士が寝込めば
自ら見舞いに行こうとしてお父ちゃんに怒られたり、
乳母に恩を感じてその娘に米を与えたり、
猫の病気が治るように千寿観音を描いてお祈りしたり、
子どものころの頼長、めちゃ可愛いしいい子じゃん……。
『民経記』は今回、恋にのぼせているところが
ピックアップされていたが、外の部分にも興味が出てきた。
関連本を読んでみよう。


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京都覚え書き2 京都御所

2020-11-22 09:26:35 | おでかけの記
国立博物館を出た後は、京都駅まで戻って
地下鉄で今出川駅へ。

京都御苑で確認することがあったからだけど、
ここ、何度か来たけど砂利道疲れるから嫌だ……



近衛邸があったあたり。

たまたま御所が公開されている期間だったので、
入ってみることに。
整理券が必要だったので、
時間帯によっては入れなかったのかも。

諸大夫の間。
諸大夫の中でも、身分は細かく分けられているのね。
身分によって使う部屋が異なり、
使われている畳の縁がちがうとのこと。

新御車寄せ。
「御車寄せ」は「おくるまよせ」なのに、
「新御車寄せ」は「しんみくるまよせ」。
「御」の読み方が変わるのはなぜ……? と
帰宅してから調べたら、おそらく、
「御車寄せ」は公卿が使用したもので、
「新―」のほうは、大正天皇の馬車による行幸のために
作られたものだから。
「御」を「み」と読ませるのは
神や皇室関係の語なんだそうだ。


牛車って車輪が大きく乗り降りが面倒くさそう。

紫宸殿。
つい最近、文様の本を読んだので、
「あれ朽木形だ!」
と「チャレンジでやったとこが出た」状態でうれしい。
奥の幕についている模様がそれ。
全然素敵に見えない模様なんだけど、
昔の人にとってはとってもよいものだったそう。

小御所と御学問所の前にある御常御池庭、きれいだった。

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