金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

243:河村恵利『時代ロマンシリーズ13 竹御所余聞』

2020-11-24 12:02:49 | 20 本の感想
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

武門の府・鎌倉と公家の都・京――――
その暗闘に翻弄された男女の悲恋を描く、
ドラマチック歴史ラブロマン!!

*************************

「竹御所余聞」と銘打った鎌倉もの3編と
オリジナル2編。
将軍にふさわしい存在として公暁が注目されていくのに対し、
実朝の株は下がる一方。
実朝びいきでないわたしでもつらい……と思っていたら、
やっぱり裏があって、という展開。
義時と義村が語りあっているのに胸が熱くなってしまう。

毎回、本当にやるせないが、そこがいい。

【篠の小笹】竹御所と三浦光村、公暁
【花の根問】竹御所と三寅、光村、承久の乱
【なよ竹矢来】宝治合戦
【ひなの里】オリジナル ちょっと不思議
【岸の浦】オリジナル 江戸 ちょっと不思議

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

242:武田友宏 『大鏡 ビギナーズ・クラシックス』

2020-11-24 11:56:34 | 20 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

大寺院の法会に集まった2人の老人が若侍相手に語る、
14代176年間にわたる王朝の藤原氏の歴史物語。
華やかな王朝の裏で繰り広げられる道長らの
あくなき権力闘争の実態、
花山天皇の破天荒な振る舞いや
才能豊かな行成の逸話など、
平安の都人たちの興味津々の話題が満載。
平安という時代や「枕草子」「源氏物語」などの
女房文学への理解を深め、
古典を一層楽しく読むための最適な入門書。
役立つコラムや図版も豊富に収録。

*************************

ビギナーズクラシックスシリーズ。
知っている人物や流れが多かったので苦戦はしなかったけれど、
一部をピックアップして取り上げているので
時間の感覚や血縁関係に関する前提知識が
ないと苦しいかも。

村上天皇の中宮・安子が、
天皇の寵愛深い芳子に嫉妬して、
壁に穴を空けてそこから芳子に土器のかけらをぶつける
→怒った天皇が、安子の兄弟を罰すると
安子がキレて天皇に抗議する、
というこのエピソードの無茶苦茶さ。
自分のやったことについては反省しないの??

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈良覚え書き 大和郡山

2020-11-24 08:46:00 | おでかけの記
せっかく京都まで出てきたので、奈良も行っとくか! と
夜はJRで奈良へ。快速でだいたい1時間弱。

奈良は4~5回は来ていて、有名どころはだいたい見たので、
今回は大和郡山へ。
JR関西線で奈良から1駅。



金魚の街。

駅から少し歩いて、







外堀緑地。
お堀沿いに作られた遊歩道。
地元の方々がせっせと清掃作業をしていた。
地元民らしき人達が犬を散歩させていたりも。
この緑地はそこまで距離があるわけじゃないけれど、
いいムード。

途中で離脱して西へ。



車止めにも金魚。



外灯の台にも金魚。



大和郡山の観光案内には必ずといっていいほど載っている
紺屋町。
でも反対側はこれだよ。



ガイドブックマジックだ……と思うけど、
あちこち歩いてみると、
郡上八幡みたいな徹底した演出がない代わりに
古い町家はあちこちにかなり残っている印象。





紺屋町にいくつかあった金魚の水槽。
治安がいいんだなあ。
破壊行為に及ぶアホがいないのだ(と思いたい)。



水路の中にも一匹だけ金魚を発見!

道の中央に水路の通ったエリアはそこまで長くないので、
東に向かって郡山城へ。
郡山は「お城と金魚の街」らしいよ。



高校の「城内学舎」って何かかっこいい!







城郭に興味がないので、追手門までしか行かなかったんだけど、
ちゃんと「城が残ってる」感があった。
新しく造っていないし、観光地化も激しくない。



追手門にかかった幕も金魚。

ここまで1時間弱。
この日もひどく暑くて、
「おい! もう11月中旬だぞ! 季節を考えろよ!!」
と腹が立つほど。
コートを脱いでも暑くて暑くて。

この後、城のすぐ東にある図書館に2時間半滞在。
見たことのない本がたくさんあって、
「ああ~! もう一泊すればよかった!!」
と激しく後悔。



帰り道に見た杉山小児科医院。
大正時代の建物。

他にも、明らかに普通の民家ではない
大きなお邸みたいな町家があって、
後から調べたら、元は造り酒屋だったみたい。



二日間、まったく旅行らしくない食事をとっていたので、
最後にアリバイ作りのように葛餅を食べた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする