金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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229:渡邊大門 『逃げる公家、媚びる公家―戦国時代の貧しい貴族たち』

2020-11-03 18:48:08 | 20 本の感想
渡邊大門 『逃げる公家、媚びる公家―戦国時代の貧しい貴族たち
★★★★☆3.5

【Amazonの内容紹介】

命が大事か、家か、それとも金のためか?
天皇を京都に残して、地方へ脱出。
朝廷の仕事もサボタージュ。
乱世を生き抜く非武装の男たち。

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守護・地頭の設置以来、所領を守れなくて
公家が経済難に陥っていたのも、
「教養」を売って糊口をしのいでいたのも
知っていたけれど、
下冷泉家の当主が所領を守るために戦国武将と戦って
死んでいたのは知らなかった。
これだけ困窮して、朝廷が機能不全に陥っても、
ここに取り上げられた家々がずっと断絶せずに続いたの、
すごいね。

しかし、為相と為教は定家の子ではなく為家の子(定家の孫)なので、
為家・為教・為相を兄弟としている本文と系図は、ともに間違っている。
わたしが詳しくないから気づかないだけで、
同じように間違っているところが本の中にいくつもあるんだろうな~と
思ってしまった。


コメント
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