金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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162:秋川滝美『ひとり旅日和』

2023-07-05 22:09:42 | 23 本の感想
秋川滝美『ひとり旅日和』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
人見知りで要領の悪い日和は、仕事場でも怒られてばかり。
社長から気晴らしに旅へ出ることを勧められる。
最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、
旅好きの同僚に後押しされ、日帰りができる熱海へ。
神社を訪れ、出来立ての茹で卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動!
さらにそこには、思わぬ出会いが待っていた。
ひとり旅の楽しさに気付いた日和は、佐原、仙台、金沢、福岡と
遠くへ足を延ばしていくようになる。
少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めて、
周りの目も少しずつ変わっていく―。
 
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ストーリーにたいして寄与しない無駄なエピソードとか心情が
すごく多いな?? と思いながら読んでいたのだけど、
途中で気がついた
これ、一人旅のガイドブックとか観光地紹介のつもりなんだ。
私が初めて一人旅をしたとき、一人で行動したり泊まったりすることに
ほとんど抵抗がなかったし、調べもので困ることもなかったのだけど、
多分、一人での行動に抵抗がある人や、
ホテルをどうやって予約するかわからない人って、
私が想像していたより多いのだろう。
そういう人のためのガイドを、小説の中でしているつもりなのだ。
 
 
旅に出たいという気持ちはわいてくる。
しかし、なぜだろう。
主人公の恋を応援したい、見守りたいという気持ちが全然わいてこないのは……。
1巻の時点では、相手の魅力が伝わってこず、
唐突な印象を受けるからなのかな。
人間関係をうまく築けなかった主人公が、
ちょっと親切にされたり、打ち解けたように感じたりしただけで
相手を好きになってしまうのは、リアリティがあるといえばあるのだけども。
 
佐原の宿の重低音の正体は分からずじまいで、気になる。
 

コメント
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