TVerにて。2013年のドラマ。
原作は湊かなえ。
1月ドラマにあわせ、石田ゆり子&中川大志の出演作として配信されている模様。
第1話のゴミを玄関に置かれた場面で「ひいいい!」となって
見るのをやめようと思ったのだけども、
嫌がらせもいじめも、絵面としてグロい方向には行かなかったので見続けている。
絵面としてひどくなくても、十分に苦しいのだが……
(娘が万引きさせられる場面は、耐えられずに飛ばした)。
杉咲花ちゃん、このとき高校生くらいだったのかな。
演技上手いのね。
母親やお向かいのお姉さんに対する憎たらしい表情や物言い、
学校で「友だち」からいじめにあって怯えている顔つき、
好きな男の子のことを想うときの可愛らしさ。
一人の人物の持つ多面性が違和感なく表現されていた。
鈴木京香演じる母親にイラッとする気持ちはわからないでもないけれども、
異常性すら感じる反抗期ばりばりの言動に、
「子育てって、ほんと、頑張りが報われない営みだな……」
と思ってしまう。
大声でわめき散らす娘の声を聞き、父親がその相手をしたくないあまりに
帰ってきているのに家に入らず、車の中に隠れてやりすごそうとするのも、
妻サイドから見れば腹立たしくてたまらないが、
家庭内の面倒に向き合いたくない気持ちもわかるのよね……。
こういう「見てて腹は立つが、気持ちはわかる」が多くて、
人物描写・設定が見事。
これは原作がそうなのかな。
【その他いろいろ】
・石田ゆり子、このとき40代半ばだと思うけれど、変わらずに可憐だ~!!
きれいで上品でやさしく、実はカップラーメンが好きな奥さん、キュンだよ。
後妻であるがゆえの闇、母としての狂気がちらちら見えているけれども……。
・中川大志くん(確か杉咲花ちゃんより一学年下だったはず)、
このころから「可哀想なお坊ちゃん」だったのか……。
・小泉孝太郎も、お坊ちゃん役が似合いすぎる。
・まわりの人間、手のひら返しが露骨すぎ。もっと繕おうよ!
・ボスマダムな夏木マリ、演じていてめちゃ楽しそう。