これも、夏からの中川大志くん月間の流れで、
珍しくリアルタイムで見ていた。
と言っても、『ボクの殺意が恋をした』があまりにひどかったため、
脚本の人に対する信頼がゼロ。
期待値がめちゃくちゃ低かったので、
「思ったよりひどくはない」という印象からスタート。
全員で同じ方向に犯人を追いかける警察の無能ぶりとか、
傷口の状態すら確認しない救急隊員とか、
部外者のキャスターを資料室に入れちゃう警察官とか、
ツッコミどころには事欠かず、
これはもう作家性なので仕方ない……と諦めていた。
過去の回の登場人物のセリフや行動を検討して
考察している人をSNSやYouTubeで見かけ、
「いや、『この人物を配置した意味』とか、
『エピソード0がこうだったから』とか、
真剣に考察しても無駄だと思う……」
と思っていた……。
実際、そうだったように思う。
意外性も特になく、痛快などんでん返しもなく、
なんか、ひねりもないまま終わってしまった。
登場人物の何人かについては、
「敵か? 味方か?」と印象を二転三転させてはいたものの、
予想外の着地をしなかったものだから、
「結局それか……」とがっかり。
大方の感想通り、レストラン編はほぼ時間かせぎで内容は薄いし、
キャスター編は良いところもたくさんあったのだけど、
ほぼ同じことの繰り返しで話は進まない。
メインの逃亡編で、二宮くん演じる誠司と中川くん演じるミズキの関係性だけは
光っていた。
桜井ユキさん演じる梅雨美と誠司の間の掘り下げがないものだから、
たぶん、大部分の視聴者にとっては、恋人同士の関係よりも、
親愛の情を持ちながらも騙し合わざるをえない男二人の関係のほうが
印象的だったんじゃないかしらん。
私もただひたすら、
「ミズキをひどい目に遭わせないでくれ~」
と思いながら見ていた。
可哀想なお坊ちゃまがあまりにも似合いすぎる中川大志くん。
そして、最終回、やっぱりミズキだけが可哀想なことになって終わった……。
結局サンタさん来なかったじゃん……。
別れのシーンのエモさだけでなんか美しく終わらされた気もするけど、
あまりにも救いがなさすぎんか???
榊原殺害も、1話で本人が言ってた通りで、ひねりも何もなかったわ……
しかし、これまで全く興味のなかった二宮くんの魅力もわかったし、
圧倒的ハッピーエンドのムードで終わったのはよかったと思う。
ミズキの件はもやもやするが、こちらのほうも、
それなりに収まりはついていたし。
【その他いろいろ】
・葵亭のディナー、ひどすぎだった。
ドラマだからお客さんたちみんな受け入れてたみたいだけど、
リアルだったら、二度と来てくれないよ、こんな店!
あまりにも店の勝手が過ぎる。
タダになったら許せるってもんじゃない。
・キャスター編は文句なしの大団円でよかったね!
・佐藤浩市、三つのパートに関与する重要な役かと思っていたが、
いなくても何の影響もない役だった。
ただ犬を探してるだけのおじさん……。
この無意味な役に佐藤浩市をあてたの、失礼すぎんか?
・井之脇海くん、「おんな城主直虎」の万福役で知ったのだけども、
すっごく人のよさそうな優しい顔してるな~。
今回の役はほとんど賑やかしのためだけにいる男の子だったけど、
独特の清涼感と優しさがあってよい。