武田康男『虹の図鑑 ─しくみ、種類、観察方法─』
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
さあ、虹を見つけに出かけよう!
「虹」とは何か、どんなときに見られるか、
「虹」とは何か、どんなときに見られるか、
虹の仕組みから、種類、探し方、撮影方法まで、
220点もの写真・イラストとともに解説。
さらに、虹を取り巻く文化の紹介やコラムにより、虹の知識も深まります。
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学生のころ、「空の名前」「宙の名前」をはじめとした図鑑を
好んで読んでいたな~と懐かしく思い出して読んだ。
たぶんわたしが「物理」をやっていないために
OSにあたる前提知識がないためなのだと思うけれども、
どの本を読んでも、音や光に関する説明はうまくイメージができない。
虹ができるメカニズムも、書かれている言葉がわかるだけ。
「過剰虹」というものをこの本で初めて知った。
レア度は高いということだけれども、
そういうものが存在すると知らなかったから、
見ても気づかなかった可能性がある。
古代の日本人が、星を不吉なものとして捉えていたというのは
理解できるのだけども、虹のことも同じように思っていたのは不思議。
「不吉なものである」という慣習的な意味づけがあったとしても、
虹を美しいと思うのは普遍的な感覚なのだと思っていた。
でも、私がそういうシチュエーションに遭遇したことがないだけで、
立っている場所によって「自分には見えるのに、相手には見えない」という
事態が起こったら、それは幽霊と同じだし、不気味に感じるものなのかな。