金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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564:森絵都『無限大ガール』

2021-12-26 19:44:21 | 21 本の感想
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

こうと決めたら猪突猛進!
眩しいぐらいまっすぐな高校生女子が大活躍する、
爽やかで甘酸っぱい青春小説の短編。

高校二年生の相川早奈(あいかわ・さな)は
「日替わりハケン部員」。きょうはテニス部、
あすは水泳部、ソフトボール部、園芸部に写真部……。
頼まれれば、臨時の助っ人として参加する。
去秋、重要な試合を翌日に控え、
レギュラーが捻挫したバレー部の友達に泣きつかれたのが
きっかけだった。
父親の長身と母親の器用さを受け継ぎ、
運動神経に恵まれた早奈は以来、ひっきりなしにくる
依頼に喜んでこたえ、〝ハケン〟を楽しんでいた。

次に早奈に舞い込んだのは、演劇部部長からのSOS。
10月末の文化祭でミュージカルを上演するのに、
主演女優が演出家ともめて急遽降板し、代役をと懇願する。
その演出家こそ、昨夏、早奈がたった4カ月だけの交際で
フラれた元カレの先輩・藤見(ふじみ)だった!
失恋の痛みを引きずる早奈は引き受けるか、悩むが……。

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これもKindleの単話売り。
漫画のようにちょっと現実ばなれした展開もあるのだけど、
「自分がない」とふられたヒロインの、
その自分のなさ、空っぽぶりが、思わぬ利点となって
カタルシスをもたらす。
短いながらまとまっていて楽しめる。


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