トンケ・ドラフト/リンデルト・クロムハウト
『ドアのむこうの国へのパスポート』
児童書なんだけど、謎の真相というかオチは、
精神年齢の高い子、読解力のある子でないとおそらく理解できない。
主人公をはじめとした学校の子どもたちがどういう子たちで、
どう変わっていったのか、はっきり言葉にされているわけではないので、
読み取れないままの子も多いのではないかな。
文字が読めて言葉を知っていても理解できるわけではない、ということが
明確になる本だと思う。
佐野有美『手足のないチアリーダー』
大人の手が入らない状態で、小学生がこれを読んで感想文を書くと
おそらく「かわいそう」「すごい」しか感想が出てこない。
大人でも、そういう感想しか持たない人が結構いるだろうから、
仕方ないね。
でも、健常者しかいない(そうでない人と接点がない)世界で
暮らしている子にとっては、児童書でこういうテーマの本が
一定数出ているのは意味があることだ。
『願いがかなうふしぎな日記』
再読。感想文におすすめ。
井出留美『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』
再読。
山本悦子 『いつかの約束 1945』
今年の読書感想文コンクール小学校中学年の課題図書。
戦争を題材にした児童書なんだけど、ちょっと変化球。
説明しすぎず、でも必要な情報はちゃんと入っていてうまい。
ただし、前提知識がない子供にとってはどうなんだろうか。
最後、SFめいたオチがあるのだけども、
これは子どもには理解できないかも?
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