仕事のために京都に行くことになったので
京都国立博物館の「皇室の名宝」展へ。
このご時世なので、ふらりと立ち寄ることはできず、
入場制限があり、予約制になっている。
以前、「国宝」展に行ったとき、平日にもかかわらず
バスが激混みだったので、今日は京都駅から徒歩。
所要時間20分。
毎日歩いている距離なので、楽々。
印象的だったもののみ、覚書き。
■西行書状
定家に判を頼んだが、全然寄越さないので、
俊成に催促を頼んだもの。
以前、書道の本を読んだときに、
この形式が後に定着したみたいなことが
書いてあったような気がするんだけど……
フリーダムすぎんかね??
スペースが足りないからって、空いてるとこにどんどん書いて、
最後には文字列が横倒しになっている。
■記文草案(藤原定家)
■和歌懐紙(藤原定家)
後世になって茶人やら文化人が争って定家の書いたものを
求めたそうだけど、こんな改稿のあとが残った下書きを
立派な表装をつけてありがたがられて、
本人はいたたまれないんじゃないだろうか。
ちなみに「更級日記」も展示されており、
「浮舟みたいに」のページが開かれていた。
■蒙古襲来絵詞
漢字にルビが振ってある!!!
読み仮名って、このころにもつけてたんだ!
■春日権現験記絵
すごく保存状態がいい部分がある。
モブにいたるまで、手を抜かずに生き生きと描いてあってすごい。
■四季絵屏風
俊成九十の賀のときに詠まれた歌を屏風に仕立てたもの。
「宮内卿」の名だけ読み取れた。
若くして亡くなってしまったという宮内卿、
新古今和歌集に入っている歌しか知らないけど、
言葉がきっぱりはっきりしていて、めちゃ気が強そうで
興味ある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます