秋庭俊『帝都東京・隠された地下網の秘密』(洋泉社)
★★★☆☆
図書館でたまたま目について借りてきたもの。
「東京都の地下には、戦前からすでに現在の地下鉄網に
ほぼ近い地下網が建設されていた!」
という、政府の陰謀論の一種?、いわゆるトンデモ本なんだろうか。
同じことが何回も書いてあるような印象で、
全然読み進めている感じがしない。
話自体はおもしろいと思うんだけど、
地下工事にはかなりの人数の人間が参加しているわけで、
秘密が守られるものなのか疑問。
そして第一、現在まで秘密にされなければならない必然性も
それほどないような気がする。
いろいろな数値や地図を挙げて論を展開しているんだけど、
読者にいかにもそれっぽく思わせているのは、
筆者を冷淡にはねつけた関係者の対応に関するエピソード。
筆者が地下の秘密をさぐろうとしているから、
それを阻止しようと資料の閲覧を阻止している……と
受け取れるような書き方だけど、
単純に関係者以外閲覧できないものなのかもしれないし、
「こういう態度だった」というのはあくまでも主観によって
とらえられた情報で、証拠となりえないよね。
客観的な事実でないことがそれらしく見せている、という点が
なんかズルイ。
まあ、都市伝説はおもしろければそれでいいんだけど。
★★★☆☆
図書館でたまたま目について借りてきたもの。
「東京都の地下には、戦前からすでに現在の地下鉄網に
ほぼ近い地下網が建設されていた!」
という、政府の陰謀論の一種?、いわゆるトンデモ本なんだろうか。
同じことが何回も書いてあるような印象で、
全然読み進めている感じがしない。
話自体はおもしろいと思うんだけど、
地下工事にはかなりの人数の人間が参加しているわけで、
秘密が守られるものなのか疑問。
そして第一、現在まで秘密にされなければならない必然性も
それほどないような気がする。
いろいろな数値や地図を挙げて論を展開しているんだけど、
読者にいかにもそれっぽく思わせているのは、
筆者を冷淡にはねつけた関係者の対応に関するエピソード。
筆者が地下の秘密をさぐろうとしているから、
それを阻止しようと資料の閲覧を阻止している……と
受け取れるような書き方だけど、
単純に関係者以外閲覧できないものなのかもしれないし、
「こういう態度だった」というのはあくまでも主観によって
とらえられた情報で、証拠となりえないよね。
客観的な事実でないことがそれらしく見せている、という点が
なんかズルイ。
まあ、都市伝説はおもしろければそれでいいんだけど。
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